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     7・1 岩国

   オスプレイ配備反対の怒りの声

  
「一の日の集い」から岩国市役所抗議
 
    



 六月三十日、七月一日の両日、防衛大臣・森本はオスプレイ強行配備のため、沖縄と岩国に乗り込んできた。
 六月二十九日、米帝は、オスプレイ配備を一方的に日本政府に通告した(接受国通報)。これを受け、森本は即座に動いた。いくら国会の合間とはいえ、森本が岩国訪問に選んだ日は、毎月恒例の「一の日の愛宕山見守りの集い」の当日だ。岩国市民を愚弄している。当日はあいにくの土砂降りの雨で午前十時から屋内での取り組みとなったが、午後から森本を迎え撃とうと、会場は熱気があふれていた。
 集いは「オスプレイ配備は基地機能強化ではない」と言い張る県基地対策室の答弁などについての、井原県議の議会報告から始まった。
 司会の岡村さんも、「森本は米国から言われたことを連絡に来ただけの御用聞き。日本政府は危険なオスプレイを押し付けるだけで、国民を守らない」と日米両政府と対決する姿勢を鮮明にした。
 続いて田村市議は、米政府がオスプレイ導入のために日本政府に提出した二~三千ページにわたる環境調査書の内容を暴露した。
 調査書では、「単なる基地間移動だ」として、日本政府が頑なに否定してきた低空飛行訓練のルートを、米国自らが白状したと指摘した。この飛行ルートは、十年以上前から田村市議が危険性を指摘し続けてきたものだ。東北・四国・九州など全国に六ルート(中国山地上空のブラウンルートは明記されていない)が広がっており、改めてオスプレイ反対は全国規模の課題であることが鮮明となった。
 また田村市議は、通常のヘリはエンジンが停止後もローターが回転し続け不時着が可能だが、オススプレイにはその機能がない。エンジン停止すると時速九十から百キロで地面に激突する。開発段階から、安全面が無視された危険な機種だとも指摘した。
 関西や熊本など遠方から参加した方の発言も続き、関心が広がっていることがわかる。
 参加した住民の方々からも、「沖縄の強固な反対運動などもあり、岩国がオスプレイ搬入を許してしまえば、全国を敵に回すことになる」など、沖縄をはじめとする全国の反対の声と結びつき、上陸を阻止する決意が述べられた。
 最後に、恒例の「守ろう愛宕山」を参加者で歌い、「見守りの集い」を終えた。
 午前中に土砂降りだった天気も「集い」終了時には晴れ渡り、森本到着予定の午後二時過ぎには眩しい日差しが照りつけていた。怒りの声が雨雲をも吹き飛ばしたかのようだ。岩国市役所前には、二百名近い市民が集まった。黒い背広を着た男どもがうろつき、物々しい雰囲気の中、「オスプレイはいらない!」の声を上げ続けた。
 森本は、制服組官僚も含む防衛省職員三十名ほどを引き連れて、岩国市役所に乗り込んできた。岩国市民は森本を激しい弾劾の声で取り囲んだ。五十分程の福田市長との会談中も、市民は市庁舎前で弾劾のシュプレヒコールを続けた。
 続いて森本は、山口県庁へ移動。当然、山口市民が待ち構え、「オスプレイはいらない!」の声を上げ続けた。
 今回、沖縄をはじめとする全国各地のオスプレイ反対の声に押され、福田岩国市長も二井山口県知事も「現状では反対せざるを得ない」との立場を明確にしている。六月二十二日には岩国市議会で反対決議が採択され、七月上旬にも山口県議会で反対決議が採択される予定だ。カネに釣られて、反対を翻さないよう、知事や市長への監視を強めよう。
 米帝は十月運用開始に固執し、七月一日にはオスプレイ十二機搭載の貨物船をカリフォルニア港から出港させた。二十四日岩国着とも言われている。オスプレイは前任の機種より飛行距離・貨物積載量が飛躍的に伸びた。空中給油も可能で、朝鮮半島へも直接攻撃が可能だ。その能力を維持するために複雑な構造をもち、安全性・安定性が切り捨てられてきた。オスプレイ導入により攻撃力増強を狙う米帝を許さない。オスプレイ岩国上陸を絶対に阻止しよう。


 

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