共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     7・23 山口

   岩国でオスプレイ陸揚げ・配備阻止に決起

  
海上・堤防で抗議行動を展開
 
    



 七月二十三日、ついに欠陥輸送機オスプレイが岩国基地に陸揚げされた。
 全国の反対の声を押し切って、オスプレイ十二機を載せた運搬船グリーンリッジがアメリカを出港した。七月下旬にも岩国着予定と大きく報道される中、岩国では基地強化に反対してきた三団体が実行委をつくり、急きょ全国に「オスプレイ陸揚げ・配備阻止 岩国現地大行動」を呼びかけた。平日の取り組みであり、直前の着日変更にもかかわらず、全国から反基地団体や労組などが大勢駆けつけ、各地の団体と連帯を作り出す大きな一歩となった。
 当日の早朝五時、川を挟んで基地の対岸にある堤防には、岩国市民と遠く関西や関東からも参加したAWCや岩国労働者実のメンバーなど約三十名が結集した。遠くにはグリーンリッジの船影が見えた。基地接岸時には、その巨大さがハッキリとわかった。
 海上では、六時半ころからゴムボート・漁船十隻、約三十名で抗議行動を展開した。沖縄・ヘリ基地反対協の安次富さんや沖縄・高江の安次嶺さん、横須賀や佐世保から参加した方もゴムボートに乗船し抗議行動に参加。全国の反基地運動と連帯した阻止行動を実現した。
 堤防では岩国の実行委を先頭に「岩国にオスプレイはいらない! アメリカはオスプレイを持って帰れ!」とシュプレヒコールを上げた。七時過ぎくらいから徐々に人が増え始め、最終的には二百名程になった。海上保安庁に妨害されながらも闘う海上抗議団と連携しながら、断固としてオスプレイ陸揚げに抗議した。
 午後一時からは、午前と同じ基地対岸の堤防で、集会、人間の鎖、デモが取り組まれた。沖縄、厚木、佐世保、服部良一衆議院議員、関西生コン労組など、全国各地から六百名以上の人々が集まり、堤防を埋め尽くした。
 今回の取り組みの中で、特に、沖縄との連帯をガッチリと確認した。この間岩国では、「岩国にオスプレイを陸揚げさせれば、沖縄への配備に道を開いてしまう。反対を強める沖縄に敵対することは許されない。沖縄に配備されたとしても、訓練でオスプレイは必ず岩国にも飛来する」として、オスプレイ陸揚げ阻止に取り組んできた。同時に、沖縄の反対の声の強まりで沖縄への配備ができず、岩国に留まってしまうのではないかとも懸念されてきた。そうした中、岩国現地大行動の当日には、緊迫する高江を含む沖縄から六人も参加し、海上阻止行動も含めて共に闘った。
 オスプレイは陸揚げされてしまったが、岩国市民の士気はより高まった。「抗議の声を上げ続け、岩国の空を飛ばさせない。そしてスクラップにしてアメリカに持って帰ってもらう」(住民投票の成果を活かす岩国市民の会/大川さんの主催者挨拶)「国によって既成事実が作られているが、いつまでも岩国市民は黙ってはいない。オスプレイ配備を機に岩国市民の間により運動を広げていく。世界一危険な沖縄・普天間基地への配備は許さない」(愛宕山を守る会/天野さん)と決意を語っている。
 オスプレイは日本全国を縦断して訓練するとされている。全国に七つの低空飛行訓練ルートが設定され、地上百五十メートルを飛行するとされているが、地上六十メートルという超低空での訓練も狙われている。日本政府は安全が確認できるまで飛ばさないというが、全くのペテンだ。安全性を削ぎ落として開発された欠陥機であるオスプレイが人家の上空を飛ぶこと自体、大規模な惨事を招きかねない自死行為だ。闘いを強める岩国や沖縄への連帯を強め、全国でオスプレイ反対の声を上げよう。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.