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     7・23 千葉

   市東さん耕作権裁判

  
「同意書」「境界確認書」の署名は偽造
 
    



 七月二十三日千葉地裁で、市東さんの耕作権裁判が開かれた。七十名が傍聴に駆けつけた。早朝、千葉駅頭・裁判所前で、大飯再稼働弾劾・裁判の取り下げを求めるビラまき情宣を行った。白石史子裁判長の指揮の下、この日の法廷は終始淡々と進んだ。
 成田空港会社は、旧地主・藤﨑政吉と市東東市さんが交わしたという「同意書」・「境界確認書」を、不法耕作の唯一の証拠としている。しかし、これらに記された市東さんの署名が偽造であることが、筆跡鑑定人・根本寛さんによって明らかにされた。NAAは市東さんに謝罪し、即時裁判を取り下げるべきである。しかしNAAは、警視庁OBの鑑定人・塚本宇兵に「本物だ」という鑑定書を書かせて提出した。これらの文書の作成経緯を説明して文書が真正なものである、という当然なすべき主張もなさず、お茶を濁そうとしている。不誠実極まりない。反対同盟弁護団は、空港公団総裁・秋富が藤﨑との間で取り交わしたとされる覚書(補償金、代替地について公団が責任を持つとの内容)等の文書を公開するよう求めている。これにより、「同意書」・「境界確認書」の作成経緯とこれらが偽物であることがより明らかになる。白石に対し、文書提出命令を出すように求めた。
 次回口頭弁論は、十月二十九日に開かれる。それまでに白石は、文書提出命令を出すかどうかを判断する。
 場所を移して報告会が開かれた。市東さんは、「今後証拠が出てきたらさらに追及していく」と挨拶。弁護団は、「白石が文書提出命令を出さない場合には、異議申し立てをして闘う」と決意を述べた。
 旧地主・藤﨑政吉が七月中旬亡くなった。反対同盟は、藤﨑が畑の位置問題の真相を知っていることから証人調べを求めていたが、その機会は失われてしまった。証人調べを拒み続けた裁判長・多見谷を弾劾する。
 北原さんは「藤﨑が亡くなって残念だ。ほくそえんでいるのはNAAの森中だ。来春にも判決が予想されるが、裁判に幻想を持たず、現地闘争で闘おう」と呼びかけた。
 萩原さんは「市東さんの畑を農地法で取上げようとしてもそうはいかない。大衆に幅広く訴えていこう。原発、オスプレイ問題など、大胆に呼びかけられる時代だ。九月、十月の闘い、さらには来年三月の闘いに向け、運動を強めていこう」と呼びかけた。反対同盟の呼びかけに応え、第三誘導路建設阻止、農地強奪阻止の実力闘争を闘おう。



 

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