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     8・31 東京

   都教委包囲行動

    全国から闘う教職員が結集し怒りの抗議・要請行動
 
    



 八月三十一日、「都教委包囲・首都圏ネット」が主催した都教委包囲行動がたたかわれた。全国からたたかう教職員が結集し、都教委に対する大衆的抗議・要請行動として貫徹されたのだ。われわれもたたかう教職員との連帯にかけて、AWC首都圏の仲間とともに結集してたたかった。
 参加者は十六時に都庁前に集まり、「10・23通達撤回!」「『君が代』不起立処分を撤回しろ!」とシュプレヒコールをあげ、要請行動に臨んだ。
 要請は第二庁舎十階の二〇五号室で十六時二十分から行なわれた。室内は怒りに燃えた教職員・労働者・市民で一杯になった。教育情報課の二名が対応に出てきた。
 包囲ネットは都による「拉致被害者救援署名」問題を追及した。都教委はこの間、知事局からの指示としていわゆる「拉致被害者救援署名」協力を都立学校現場に強要してきた。明らかに、教育現場に対する政治介入である。包囲行動にはじめて参加した琉球大学教授の高嶋伸欣さんは、教科書問題について要請・質問した。その他、十に及ぶ団体が東京都の教育問題についてそれぞれの立場から追及したのである。
 しかしこれらの要請に対して教育情報課は、「(要望は)うけたまわりました。教育長にあげます」という態度で応対した。そしてあげくには「事務的に対応します」という、官僚的言辞を吐いてきた。
 こうした態度に参加者全員が怒りを爆発させた。「(教育は)事務的にするものじゃない!」「さまざまな思いを持ってわれわれはここにきている。あなたたちの態度は、要請を受け取る態度ではない!」と追及した。これらの怒りに恐怖した教育情報課は、途中でスゴスゴと逃げ出してしまった。現場教職員や都民からの要請にまともに対応しない都教育庁―教育委員会を許してはならない。
 その後、要請行動参加者は都庁前に移動して報告を行なった。包囲ネットの代表は「今回担当した新しい情報課長はこれまでで最もひどい対応だった。こうした対応を許さず、今後も都教委を追及していく」と、反動化を強める都教委に対してたたかいの手を緩めない決意を明らかにした。そして高嶋さんは、「要請行動に初めて参加しました。まちがった教科書を使い続けていること自体が問題だと思います」と発言した。
 次に包囲ネットの仲間から大阪の状況が報告された。「大阪では七月二十七日に職員の政治的行為に関する市条例が制定され、教育の支配が強まっている。しかし、三十名の不起立者のたたかいをはじめとして大衆的反撃がたたかわれている」と、あらためて大阪でたたかう教職員を支援していくことの必要性が訴えられた。
 つぎに、根津公子さんが今後のたたかいに向けた決意を述べた。全体でシュプレヒコールを都庁に向けて上げ、そして、最後に今年も不起立でたたかった教職員が発言した。「今日(八月三十一日)が最後の(再発防止)研修でした。私は『今後も起立はできない』と断言しました。今後のことはわかりません。免職になるかもしれない。しかし自らの信念に基づいて行動していくだけです」という発言を全体の拍手で確認し、この日のたたかいを終えた。
 石原都政による教育現場の締め付け、大阪市長橋本―維新の会らによる教育現場への政治介入という状況のなかで、たたかう教職員は自らの進退をかけてたたかっている。われわれはたたかう教職員と連帯し、国際主義を掲げて「愛国心」教育反対、「日の丸・君が代」強制反対をたたかおう!

 

 

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