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     10・23 千葉

   第三誘導路建設許可処分取消第8回公判

   
基準超過の騒音・振動が判明
 
         



 十月二十三日千葉地裁で、第三誘導路建設許可処分取消第八回裁判が開かれた。六十名が傍聴に駆けつけた。裁判の前に支援連は、農地法裁判における多見谷裁判長の証人隠しを弾劾するビラまき情宣を行った。千葉県庁、千葉地裁の労働者などに農地強奪の不当性を訴えた。
 前回(七月十七日)の裁判で弁護団は、暫定滑走路のための第三誘導路建設許可が違法であり、「住民の権利を著しく侵害してはならない」と定めた航空法三九条や国際民間航空条約に違反している問題を追及した。この日の法廷で反対同盟は、成田空港が発生させる騒音・振動が違法であることを主張した。千葉県が公表している二〇一〇年度の空港周辺騒音測定結果では、環境基準のWECPNL値七十を超える地点が、八十六局中二十八局もある。騒音が基準を超えていることを、空港会社も自認している。このことからも二〇〇六年の許可処分は、違法である。
 また成田市の公害防止条例によれば、規制基準は朝夕(六~八時・十九~二十二時)五十五デシベル、昼間(八~十九時)六十デシベル、夜間(二十二~六時)五十デシベルと定め、刑事罰をも法定して環境保護対策を図っている。弁護団は足立満智子市議とともに成田市から測定機械を借り出し、八月下旬、十余三・取香・東峰・天神峰において、航空機の地上走行音を測定した。十~二十デシベルの超過で、違法状態である。この測定結果をもちいて第三誘導路建設が違法であることを追及した。
 次回裁判は二月十九日の予定である。多くの傍聴で、第三誘導路建設を打ち破ろう。
 裁判の後、弁護士会館において報告会を行った。北原事務局長は「多見谷は拙速裁判に持ち込もうとしている。市東さんは夜間の騒音で眠りを妨害されている。第三誘導路によってさらに囲い込むことは許せない。TPPは日本農民全てにかけられた攻撃だ。労農連帯で打ち破ろう。三里塚は生きるために闘う。市東さんの農地取り上げには勝たねばならない。自分自身の問題として闘ってほしい」と訴えた。
 萩原進さんは、「空港建設の事業認定は失効し、強制収用はできない。島村さんの土地は取れない。市東さんの農地も取れない。しかし、第三誘導路の攻撃をかけてきている。人間の尊厳を踏みにじり、相変わらず札束、暴力で屈服させようとしている。福島原発の事故で、国策の正体ははっきりと出ている。われわれ三里塚は、新潟・木崎村小作争議の闘いを引き継ぎ闘う」と呼びかけた。反対同盟とともに、農地死守・実力闘争で闘おう。

 

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