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     12・18 千葉

   団結街道裁判

    
成田市「六類型」の主張を粉砕
   
         


 
 十二月十八日千葉地裁で、団結街道裁判が開かれた。六十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟とともに闘った。市東さん宅から現闘本部の横の畑まで直線で結んでいた道(団結街道)を、成田市は二〇一〇年三月に路線廃止決定し、六月に強行封鎖した。反対同盟は、決定の無効と妨害物の撤去を求め、成田市を提訴した。団結街道は市東さんが毎日頻繁に使っており、地元住民の車も一日百五十台ほど通行していた市道だった。これまでの弁論で、「路線廃止するための成田市の要領はないのか」「隣接住民を無視して廃止した本件と同じような例があるのか否か。あるとすればその例を挙げよ」と追及した。被告・成田市は、「要領はない。成田市における路線廃止処分の実際の運用を用いて、本件路線廃止処分が適正であったことを主張・立証する」といって、路線廃止処分の条件を勝手に六つに類型化した上で、本件は⑤の「公共事業等の公益上の目的のため必要な土地で、路線を廃止しても支障ないと判断できる場合」に属している、と主張した。反対同盟は「⑤に属する具体的事例が存在するのであれば挙げよ」と求釈明を行った。はじめ成田市は、「具体的事例はあるが、列挙する必要はない」と言っていたが、その後「類似事例は基本的な事項が一致しないと比較できない。事例をすべて列挙するのは全く意義のないことである」と主張を変えた。つまり、類似事例がない、比較しうるような事例がない処分だったのだ。この日の法廷では、反対同盟弁護団が、成田市の六類型による立証を最終的に粉砕した。
 偏った訴訟指揮を行う多見谷裁判長は、六類型の主張を維持させようとしたり、裁判を拙速に進めようとしたりしたが、反対同盟弁護団は突っぱねた。成田市は根本から主張を出しなおすことになった。次回の口頭弁論は三月十二日に開かれる。裁判所を包囲する傍聴団で、反対同盟とともに闘おう。
 場所を移して報告会が開かれた。北原事務局長が、二〇一二年の裁判闘争を総括する挨拶を行った。「今年も同盟、弁護団、支援一体となって裁判闘争を闘いぬいた。現闘本部の畑は、市東東市さんの開墾精神が入っている。孝雄さんが遺志を継ぎ、人生をかけて営農を続けている。来年三月を境に、この畑に対し、現闘本部破壊のような夜討ち朝駆けの攻撃がかけられるだろう。市東さんをはじめ全国の農民の未来のため、農地決戦に断固として勝利する。総選挙では最低の投票率で自民党が復権したが、人々は政治に失望している。殺すな・奪うな・侵すなの三里塚の闘いが真価を発揮するときだ。反対同盟は、二〇一三年も実力闘争で闘い抜く」と力強く発言した。
 最後に萩原進さんがまとめの呼びかけを行った。「成田や千葉で大きな流れを作るため、駅前や裁判所前でのビラまき情宣を、来年もやっていく。三月に向け、裁判闘争をさらに大きくしていこう。右傾化する自民体制の中で、三里塚の裁判も厳しさが増す。二〇〇九年、民主党への政権交代で人々は期待したが、見事に裏切られた。社民にせよ共産にせよ、中間的な言い方、政策なんてありえなくなってきた。軍事問題や、改憲など、あらゆるところで激突が起きる。これに対していかに闘うのか。やはり闘争五十年の三里塚の出番だ。福島・沖縄・三里塚は一体となり、強固に固めて、全国の人々の前に登場する。二〇一三年も裁判闘争、現地闘争、ともに闘おう」と訴えた。


 

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