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     2・11 大阪

   理不尽な教育支配を打ち破ろう!

     右翼の妨害はねのけデモ貫徹に

    
  



 二月十一日、大阪の天王寺区民センターホールにおいて、「『日の丸・君が代』強制ええんかい! 『競争』『強制』の教育でええんかい! 私たちは黙らない! 2・11全国集会」が開催された。これは大阪で闘う教職員を中心にして呼びかけられた集会であり、当日は全国各地から闘う教職員と労働者・市民が結集し会場を埋め尽くした。
 集会は冒頭、実行委事務局による開会宣言によって開始された。「大阪の状況を全国に発信したい、そして全国に広めていきたい、という思いを込めて集会を設定しました」「新たな闘いのネットワークにむけた、第一歩の集会として闘っていきましょう」と集会の位置付けが述べられた。
 次に「建国記念日」―紀元節に反対する主張が提起され、集会基調が提起された。基調では橋下―維新の会による教育「改革」攻撃の意図を「新自由主義的な規制緩和と……国家主義的教育内容の押しつけを教職員への徹底した管理を……通じて実現しようとするもの」と批判した。そして「安倍政権の教育政策と橋下―維新の会による教育『改革』はきわめて親和性と近似性をもっています。それは憲法改悪をも視野に入れた教育『再生』攻撃です。であるからこそ、今、これと闘う大阪・全国における新たな闘いのネットワークが求められています」と結論づけた。
 次に、ジャーナリストの田中伸尚氏による講演がなされた。
 「九九年の法制化以降、街に『日の丸』が増えました。侵略戦争の象徴が街に溢れだしてきている。やはりこれは、日本が侵略戦争の戦争責任の落とし前をつけていないからだと思います」「九〇年代中頃から『戦争責任』という言葉が消えてきている。私は憲法改悪が前の鏡だとしたら、戦争責任が後ろの鏡だと思います。靖国問題、建国記念日―紀元節、『日の丸・君が代』、いずれも天皇がらみの問題です」「大阪で『君が代』の強制に反対する三十数名の教職員がでました。抵抗があるかぎり問題が見える。抵抗を続けている限り終わりはありません」と、戦争責任の問題をとらえかえし、改憲情勢に対する闘いとしての「君が代」強制反対の闘いを前進させていくことを訴えた。
 次に大阪の被処分者が登壇し発言した。一人ひとりの闘いに向けた思いを全体で共有したのである。そして集会では北海道、東京、千葉、愛知、そして地元大阪の教職員以外の闘いからの報告を受けた。
 そして集会決議の提起がなされた。「私たちは、二月十一日、全面的な教育の支配の攻撃のなかにある大阪の地で、全国集会を開催し、『私たちは黙らない』ことを宣言した」「私たちは『君が代』不起立処分反対・撤回を初め、本日の集会に持ち寄られた橋下・維新の会、安倍政権への異議申し立ての広範な声をつなぎ合わせ、拡大し、理不尽な教育支配を打ち破るために全力を尽くすことを宣言する」という内容を満場の拍手で確認した。
 集会参加者は会場から難波までのデモをおこなった。途中、右翼が数名妨害にきたが、不当な介入を許さず断固とした大坂市内デモを貫徹した。


 

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