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     3月12日 千葉

   団結街道裁判 第10回口頭弁論

   
成田市の六類型論は破綻
    


 
 三月十二日千葉地裁で、団結街道裁判第十回口頭弁論が開かれた。五十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟とともに闘った。同日朝、支援の仲間が地裁前で、3・24三里塚全国集会、3・27行政訴訟・農地法裁判への結集を呼びかけるビラまき情宣を行った。
 この裁判は、成田市が市道である天神峰団結街道を廃止して、二〇一〇年六月に封鎖したことに対して決定の無効と妨害物の撤去を求めて同年十一月に起こしたものである。成田市は、路線廃止処分の条件を六つに類型化し、本件は五番目の「公共事業等の公益上の目的のために必要な土地で、路線を廃止しても支障ないと判断できる場合」に属している、と主張した。しかし、過去の類似事例を挙げることはできず、六類型論は破綻した。本来ここで反対同盟の勝訴になるべきであるが、前回十二月十八日の法廷で、多見谷裁判長は「主張を再構成して出してください」と助け舟を出した。成田市から出された準備書面⑭は、準備書面①とほぼ同じもので、二年前に逆戻りしてしまった。道路法上の廃道の要件を満たしているのか、重要な部分が欠けたままである。この日の法廷で多見谷裁判長は、「成田市が新しい主張を出すのは認められない」と言い、「市からの主張は尽くされているので、証人調べの段階に入りたい」との意向を述べた。多見谷の発言は、一見すると成田市への制限だが、これもまた成田市への助け舟である。六類型論で振り回されて困惑したことから、「もう余計なことを言うな」という意味の、予断をもった訴訟指揮である。
 反対同盟弁護団は、争点は解決したとして進めようとする多見谷に強く抗議した。追及に答えず逃げる成田市に対し、引き続き徹底的に闘っていく。
 多見谷は行政訴訟・農地法裁判をはじめとして、この裁判でも敵対を強めている。地裁を圧倒する人民の包囲で、三月二十七日の裁判闘争を闘おう。この裁判は次回、六月十八日に開かれる。
 弁護士会館において報告会が開かれた。北原事務局長は、「三月七日、第三誘導路の供用開始に対し、全国の人に集まってもらい、緊急集会を開いた。三里塚闘争とは何だったのか、大地に立ってみると一目瞭然だ。明治の末、開拓の頃から使われていた道だ。この生活道路を、市東さんに何の話もなく、一方的に封鎖してしまった。反対同盟は今、各地を回って三里塚への結集を訴えている。裁判闘争、現地闘争を一体として闘いぬく。三里塚闘争を契機として、政治を変える。日本農業を解体するTPPには反対する。四十七年の我々の闘いは、日本の、そして世界の人類のための闘いだ。がんばろう」と呼びかけた。
 萩原さんは、「3・24全国集会にかけつけてほしい。二月を全力で闘い抜いた。3・24、3・27まで自信を持って闘いぬこう。辺野古移設、TPPに人民は反対している。東北の復興もぜんぜん進んでいない。こんな中で推進派の安倍も追いつめられている。三里塚の闘いによって、言いたくても言えない、やりたくてもやれない人々が、一歩二歩と前に進むことができる。福島・沖縄と連帯して闘おう」と呼びかけた。
 3・24、3・27に結集し反対同盟とともに闘おう。



 

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