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     6・18 千葉

    団結街道裁判第11回口頭弁論

     
廃道処分に根拠なし



 六月十八日千葉地裁で、団結街道裁判第十一回口頭弁論が開かれた。五十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟とともに闘った。
 この裁判は、成田市と成田空港会社が天神峰団結街道を廃止して、二〇一〇年六月に封鎖したことに対して、決定の無効と妨害物の撤去を求めて起こしたものである。被告・成田市は、「路線廃止処分の実際の運用を用いて、本件路線廃止処分が適正であったことを主張・立証する」と言っていたが、実際に耕作している畑に日常的に通い、かつ一般通行の用に供されていた市道を、隣接関係住民の同意を得ることなく廃止したという前例はないことが明らかになった。路線廃止処分には根拠がなく、適正ではなかったことが裏付けられた。しかし多見谷裁判長は成田市を擁護している。市に「新たな主張は認めない」と言い、廃道処分の前例がなくても従来の主張だけで十分だと言わんばかりの不当な訴訟指揮を行っている。成田市は、「①本件市道はもともと空港予定地に入っていた、②成田空港の機能の拡大が求められており第三誘導路が必要、③迂回道路を作った等の様々な事情を総合的に考慮して廃道処分を行った」と主張している。しかし、適法性については答えないままである。
 反対同盟は、第三誘導路について別の裁判を提訴して、違憲性・違法性を追及している。空港会社は二〇一三年三月から第三誘導路を使い始めたが、暫定滑走路の離着陸回数はほとんど増加していない。第三誘導路を建設すること自体が違法であり、必要のないものであった。よってこれを理由とした団結街道の封鎖も違法である、と主張している。
 市東さんの畑の行政訴訟・農地法裁判は結審したが、耕作権裁判は空港公団と旧地主との交渉記録の開示をめぐって停止している。一部開示された資料では、裁判で市東さんの契約地とされたところには石橋の名前が明記してあった。裁判の前提を揺るがす新証拠である。これをもとに反対同盟は五月十三日多見谷裁判長に、弁論再開申し立てを行った。しかし六月五日「再開しない」と不当な決定が出された。真実にフタをして判決を強行する多見谷を断じて許せない。
 弁護士会館において、報告会が開かれた。北原事務局長は、「団結街道は最初、田んぼ、畑に行くあぜ道だった。その道が今、市道になり、産業道路として使われた。市東さんの家はその中心にある。そこが今、第三誘導路で破壊されてしまった。地域住民にとって欠かせない生活道路である。市東さんの裁判については七月二十九日の判決が迫っている。日本の農業が生き残れるかどうかの問題だ。TPPによって日本の農業が解体させられようとしている。日本農業の未来のために、TPPに反対し、市東さんの農地を守り抜こう。団結街道を取り戻そう。7・29の判決はどんな判決であろうと、三里塚闘争四十八年の真価をかけて反対同盟は闘いぬく。7・14集会の成功をかちとろう」と呼びかけた。
 萩原さんは、「団結街道の封鎖によって、小見川県道は朝夕激しい渋滞になっている。空港の周りは道がなくされて、過疎化がすすんでいる。成田市は地元住民の生活圏を空港会社に売り渡してしまった。私が畑に通う道も、四、五回も替えられた。空港は、部落、地域が発展することには全くつながらない。市東さんの農地裁判、七月の判決に向けて、三万筆の署名運動を必死にがんばりぬこう。中央公園に一人でも多くの人に結集してもらいたい。市東さんの裁判闘争、そして三里塚闘争に勝利しよう」と訴えた。
 反対同盟はこの日地裁前で裁判前にビラまき、裁判後に署名とりを行った。反対同盟の呼びかけに応え、7・14千葉集会、7・29裁判闘争に総決起しよう。




 

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