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     6・22 京都

     幅広い結集でAWC集会かちとる

     
アジア民衆と共に安倍政権を打倒しよう!




 六月二十二日午後一時三十分から東山いきいき市民活動センターにおいて、「戦争国家化・原発推進の安倍政権を打倒しよう!アジア民衆に連帯する6・22京都集会」がアジア共同行動・京都の主催によって開催された。集会には、約六十人が結集した。
 集会は、郵政産業労働者ユニオンとユニオンぼちぼちの労働者の司会によって開始された。最初に主催者あいさつに立ったアジア共同行動・京都の代表の瀧川順朗さんは、「安倍政権は領土問題を利用して基地強化・憲法改悪を推進し、原発再稼働・原発輸出を強行しようとしている。また、生活保護の改悪など、さらに民衆の生活を破壊しようとしている。韓国をはじめとしたアジア民衆とともに、このような安倍政権と対決しよう」と呼びかけた。続いて、反戦共同行動(きょうと)の仲尾宏さん、岩国・労働者反戦交流集会実行委員会代表の垣沼陽輔さん(連帯労組近畿地本委員長)、沖縄・辺野古への新基地建設に反対し、普天間基地の撤去を求める京都行動の北野ゆりさん、朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称・こっぽんおり)の佐藤大さん、6・15共同宣言実践日本地域委員会の李東一さんが連帯発言を行った。
 集会の第一部は、「日韓労働者の連帯の発展を」というテーマで、韓国ゲストの発言と質疑が行われた。この集会には韓国からアルバイト連帯の若い女性活動家、AWC韓国委員会の代表で左派労働者会の代表でもある元民主労総副委員長の活動家、そして仁川サラム連帯の活動家の計八人が参加した。
 自己紹介および歌と踊りの披露のあと、まずアルバイト連帯の活動家が発言を行った。アルバイト連帯とは、二十歳代・三十歳代を中心としたアルバイト労働者の団結組織で、今年の五月一日のメーデーでは初めて独自のデモを行なった。アルバイト連帯の活動家は、不安定な職と低賃金のもとで、恋愛・結婚・就職をあきらめて生きているアルバイト労働者の現実を説明し、最低賃金を現在の約二倍の一万ウォンに引きあげること、これらの若者たちが人らしく生きていける社会をめざして闘っていることを紹介した。
 AWC韓国委員会の代表は、主催者からあらかじめ伝えられていた四つの質問、すなわち「①韓国における労働者内の格差と非正規職の組織化の現状、②民主労総の危機と再生への課題、③左派労働者会の紹介とそのめざすもの、④日韓労働者の連帯の発展に向けた提言」に解答するという形で発言を行った。AWC韓国委員会の代表は、④の質問への解答として次のように提起し、発言全体をしめくくった。「現代の金融資本主義の時代、資本は国際的な存在であって、資本に対する闘いは一国内だけでは勝てない。国境を越えた労働者の共同闘争が必要だ。これを宣言するだけではなく、各国において新しい労働運動を組織すべきだ。今日を、国境を越えて非正規職労働者やアルバイト労働者を組織していく出発点にしよう」と。これらの韓国ゲストの発言をめぐって、短い時間ではあったが活発な質疑が行われた。
 集会の第二部では、「安倍政権を打倒しよう」というテーマで日本人側からの発言が行われた。最初に今年の韓国のアルバメーデーに参加した若者が発言を行い、街頭での岩国署名を推進する岩国ユースアクション(IYA)のたたかい、またこの集会のあとに準備されていたアルバ連帯との若者を中心とした交流会への参加を呼びかけた。続いて、安倍政権との四つの攻防環をめぐって、それぞれ約十五分から二十分のまとまった提起が行われた。発言者は、米軍Ⅹバンドレーダー基地建設反対闘争についてアジア共同行動・京都の事務局の池田高巌さん、沖縄と改憲について大湾宗則さん(京都沖縄県人会事務局長)、反原発運動について木原壯林さん(京都工芸繊維大学名誉教授/元東海村原子力研究所研究員)、日本軍「慰安婦」問題についてアジア共同行動の若い女性活動家であった。いずれもしっかりとした聞きごたえのある発言であった。そのあと、アジア共同行動・京都の事務局長からさし迫る七月下旬のオスプレイ第二次配備反対・岩国現地行動、そして十一月三十日・三十一日に予定する岩国行動2013への総結集を呼びかけるアピールが行われた。また、参加団体・個人からのアピールとして、玉井均さん(きょうとユニオン委員長)が発言を行った。集会の最後に集会宣言を採択し、シュプレヒコールをもって終了した。
 この集会には、アジア共同行動・京都に参加する労働組合・個人だけではなく、共闘関係にある多くの仲間が参加した。アジア共同行動・京都は、六月二十九日・三十日の小浜・大飯での全国集会に結集し、大飯原発・高浜原発の再稼働を阻止すること、七月末のオスプレイ第二次配備反対・岩国現地行動に決起すること、米軍Ⅹバンドレーダー基地建設に反対する闘いを推進することなど、安倍政権と総対決する闘いを担い、岩国行動2013への総結集に向かおうとしている。また、AWC韓国委員会や左派労働者会、アルバ連帯などとの連帯をさらに強化し、国際共同闘争を推進しようとしている。これらの闘いを支持し、その成功のために奮闘していかねばならない。



 

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