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     6・30 沖縄

     高江 闘いに敗北はない!

     
600名全員で勝利を誓う



 
 六月三十日、東村農民研修施設において高江ヘリパッド阻止座り込み六周年集会が開催された。子ども連れのカップルも多く、会場は老若男女六百名余であふれかえった。
 開会あいさつの後、高江弁護団による控訴審報告がなされた。弁護団の赤嶺朝子弁護士が、先の二十五日に出された不当判決「高江通行妨害スラップ訴訟」についてパワーポイントを使って解説した。
 二〇〇七年七月工事着工、二〇〇八年十一月、十五名への仮処分申し立て(現場にもいなかった一人の子どもは取り下げ)、二〇〇九年十二月伊佐真次さんと安次嶺現達さんの仮処分決定、二〇一〇年一月、国は二名を本提訴し、一審では伊佐さんだけ「通行妨害」を認定し、控訴していた。
 「証拠」として提出された防衛局撮影の映像も公開されたが、そこに映っているのは、抗議行動の輪の前を普通に歩く伊佐さんの姿しかなく、会場からはどよめきが上がった。これが、「伊佐さんの行為は、国が受忍すべき限度を超え、違法な所有権侵害」にあたるのだと!ふざけるな。住民運動のリーダーを狙い撃ちにしたまさに「スラップ訴訟」「スラップ反動判決」だ。改めて不当判決への怒りが爆発した。そして、「闘いに敗北はない、なぜならば勝利するからだ」という結語を全員で確認し、闘いの継続と高揚を誓った(七月五日、伊佐さんは控訴審判決を不服として最高裁に上告した)。
 つづいて住民の会の伊佐真次さんが元気に発言にたった。不当判決を受けたが「おかげで激励を受ける回数が多くなり、高江が全国区になった。先日、米軍Xバンドレーダー基地反対闘争の京丹後市、オスプレイ配備反対闘争の八尾市に呼ばれたが、高江問題は高江だけの問題ではない。全国の反基地運動の仲間と連帯して米軍基地を撤去させよう」と不退転の決意を表明し、満場の拍手をあびた。
 フラダンスの高江フラが披露されたのち、各支援団体からの連帯あいさつをうけた。統一連、平和市民連絡会、隣村で支援活動を展開している大宜味村憲法九条を守る会につづき、沖縄平和運動センターからは山シロ博治事務局長(参議院議員比例代表候補)が発言に立ち、高江・辺野古・オスプレイの闘いをさらに強化し、沖縄の怒りを全国に発信し、安倍自公政権に鉄槌を下そうとの力強い決意に、会場からはひと際高い声援が飛んだ。
 集会第二部は、非戦を選ぶ演劇人の会による朗読劇「私の村から戦争が始まる」が上演された。普通の生活をしていた高江にヘリパッド問題が起き、座り込み闘争の中で葛藤しながらも政府の理不尽さを問い、闘いの中から成長していく高江住民たちの不屈の姿を表現した秀作で、現職の加藤裕弁護士なども本人じしんで実演するユニークさもあり、会場との一体感で盛り上がる朗読劇であった。
 集会では最後に、住民の会全員が登壇し、住民の会の宮城勝己さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、明日にでも工事が再開される緊迫した情勢の中で、ヘリパッド建設を阻止する決意を全員で確認した。
 追記。日帝―沖縄防衛局は、七月二日よりN4―2地区での工事を再開した。そしてその工事と併行して完成されたとされるN4―1地区を米軍に提供し、戦闘訓練を先行的に実施すると伝えられている。既成事実を積み重ね、阻止闘争の気運をつぶそうとする野望が明白だ。オスプレイの八月追加配備を絶対に許さず、辺野古新基地阻止、高江オスプレイパッド建設阻止闘争を闘い抜こう。



 

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