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     7・14 千葉

   農地強奪判決粉砕!

  
  900人が結集し集会・デモ
   
    

 
 七月十四日、千葉市中央公園において「市東さんの農地を守ろう7・14全国総決起集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で開催された。
 7・29農地裁判判決が二週間後にせまる中、夏の暑い日ざしをものともせず全国から九百名の労働者人民が結集した。
 関西のたたかう仲間もふくめ、結集した二期阻止全国共闘と統一委員会は、コンサートのはじまる前に、前段独自集会をかちとった。日本反帝戦線の司会で、首都圏、関西、三里塚現闘団それぞれから、三里塚闘争をたたかいぬく決意が明らかにされ、最後にシュプレヒコールで前段独自集会をしめくくった。
 正午からは、ステージで、「はちようび」のコンサートが開催され、暑さを吹き飛ばす熱気の演奏がおこなわれた。
 正午過ぎ、司会の萩原富夫さんの「判決まで、残り二週間。この間、緊急三万人署名、街頭での情宣をたたかってきました。これまで一万を越える署名が集まりました。さらに、あと二週間全力をふりしぼってたたかおう」というあいさつで集会が開始された。
 主催者あいさつに、北原鉱治事務局長が立った。北原さんは、「三里塚闘争四十八年間をむかえ、あらたなたたかいの出発点として、本日の集会を開始する」と切り出し、「なぜ三里塚闘争は、四十八年間も続いているのか。生きる大義、生きるたたかいがあるからです」と三里塚闘争の意義を訴えた。そして七月十七日に裁判所に署名を提出することを明らかにした。さらに、七月二十九日の市東さんの農地裁判判決日には、「不当判決を断じて許さず、日本の未来を切り拓くたたかいとしてたたかおう」と訴えた。
 つづいて、動労千葉、関西実行委員会、市東さんの農地取り上げに反対する会、婦人行動隊の木内敦子さんによるカンパアピールが行われた。
 市東孝雄さんが登壇した。「緊急三万人署名ご苦労さまです。私も署名にまわりましたが、人の考えはいろいろあります。そのなかで本当によく署名運動をしてくれています。ありがとうございます」と署名運動に尽力した全国の労働者人民に感謝の言葉を述べた。そして、「私は今、なみなみならぬ決意をもってこの集会を迎えました」と、七月二十九日の農地裁判判決を前にした不退転の決意を自らが農家を継いだ経緯にふれながら明らかにしていった。この裁判は市東さんが耕作する土地の六割から七割を取り上げようとするものであり、「農地がなくなるということは、わたしに死ねということだ」と、成田空港会社、成田市、千葉県に対する怒りをあらわにした。
 そして、「裁判闘争の勝利を信じています。しかし、判決は決して予断を許しません。不当判決、仮執行宣言を許さない、迎え撃つ決意で判決に臨みます。いかなる判決にも、身体を張ってたたかうことを表明します」と力強く決意を表明した。これに会場の参加者が万雷の拍手でこたえた。
 次に、反対同盟顧問弁護団の決意表明だ。壇上に、葉山弁護士、一之瀬弁護士、遠藤弁護士、大口弁護士、長谷川弁護士、西村弁護士がならび、それぞれから、成田空港会社の非道と、裁判自体の不当性と違憲の中身を明らかにし、不当判決阻止、仮執行宣言阻止の決意を明らかにした。
 つづいて萩原進事務局次長がまとめの提起をおこなった。萩原さんは、「市東さんは、親子三代、百年にわたって農地を守り作り上げてきた」。その農地を「国策だ、国益だ」と取り上げることはどういうことなのか。福島でも、沖縄でも本質的に同じ理由で労働者人民から土地や権利が収奪されている。この問題は「市東さん個人の問題ではない」と、労働者人民の利害に立ったたたかいであることを明らかにし、「市東さんの勝利をなんとしてもかちとっていこう。三里塚闘争の勝利をかちとろう」と発言。そして判決後の決戦情勢にそなえて、八月、九月、十月と臨戦態勢に突入し、緊急闘争をいつでもたたかえる状態を準備しようと訴えた。
 伊藤信晴さんがデモコースの説明をおこない、集会の最後に萩原富夫さんがシュプレヒコールとガンバロー三唱で集会をしめくくった。
 いよいよデモ行進だ。反対同盟を先頭に千葉市内に打って出る。途中、千葉地裁前に差し掛かるとデモ隊は、多見谷裁判長に対する弾劾のシュプレヒコールを叩き付けた。そして、中央公園に戻り、7・29農地裁判判決闘争に決起する決意を再度打ち固めてこの日の闘争を終えた。


 

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