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     7・29 千葉

   土地強奪不当判決徹底弾劾

   
市東さんの農地を守り抜こう
   
         


 ●千葉市で集会・デモかちとる

 七月二十九日、千葉市中央公園で農地強奪裁判粉砕闘争がたたかわれた。
 二〇〇六年から千葉地裁において行われてきた、市東さん農地法裁判の判決公判が行われるこの日に、総勢約二百五十名が結集し、市東さんの農地強奪を許さない、仮執行付き不当判決を絶対に出させない、その決意と怒りをぶつける集会になった。「市東さんの農地を守る会沖縄」のメンバーが沖縄から駆けつけ、闘争の一翼をになった。
 集会において、市東孝雄さんは「裁判自体が認められない。結果がどうあれ、これからも闘います」と力強くアピールした。
 反対同盟事務局次長の萩原進さんは、「空港のためだったら何やってもいい訳がない。金と命、どちらが大事なのだ。我々は農業そして命が大事だと訴え闘い、階級の一翼をになう意志それで表わしてきた。空港廃港まで闘おう」と訴えた。
 その後は、雨の中、中央公園から千葉地裁周辺までデモを行い、終始「市東さんの農地強奪を許さないぞ!」「仮執行付き不当判決をださせないぞ!」とシュプレヒコールで街頭に訴えた。
 デモを終え、千葉地裁の前に結集した部隊は、十二時三十分、萩原富夫さんの音頭で千葉地裁に向け、シュプレヒコールを叩きつけた。いよいよ判決だ。市東さん、北原鉱治さん、萩原進さん、反対同盟顧問弁護団を先頭に千葉地裁に入っていく。
 午後一時三十分より、千葉地裁六〇一号法廷において判決公判が行われた。傍聴席は毎回のようにこの裁判に注目する人々で溢れ返った。多見谷裁判長は「判決、被告市東に農地の明け渡しを命じる」と不当判決を出した。加えて「被告市東が農業で生計を立てていることを考慮し、仮執行は附さない」とした。ものの一分程度で裁判は終了した。すぐさま傍聴席から「判決理由を明らかにしろ!」「不当判決を許さないぞ!」と多見谷裁判長、そして判決文を作成した原裁判官に対して弾劾、糾弾の声が上がる。この怒りの声に恐怖した多見谷裁判長らは、逃げるようにして法廷を後にした。
 その後わかったことだが、空港会社側代理人二名が判決公判に参加していなかった。空港会社側の「勝訴」を見越して、来なかったようだ。

 ●不当判決弾劾!闘う決意打ち固める

 裁判開始の十三時三十分をすぎて、しばらくしたら、裁判所内から不当判決(仮執行宣言はついていない)の知らせが入った。すぐさま不当判決弾劾の怒りのシュプレヒコールを千葉地裁に叩きつけた。そして、中央公園に移動し、そこから不当判決弾劾のデモ行進に打ってでた。不当判決を徹底弾劾し、農地強奪を許さずたたかいぬく決意を打ち固めた。
 デモ終了後は、千葉市民会館に移動し、不当判決弾劾集会を開催した。関西実行委、市東さんの農地強奪に反対する会、動労千葉、沖縄からかけつけた市東さんの農地を守る沖縄の会がつぎつぎと不当判決弾劾の発言をおこなった。沖縄から参加した市東さんの農地を守る沖縄の会は、「不当判決に対する怒りとともに、どのような不当判決が出されようとも、たたかい抜くという朝の集会での発言を聞き、とても感動しました。沖縄では、厳しい状況が続いています。高江では、七月からヘリパッドの工事が強行され、普天間基地ではオスプレイの追加配備が策動されています。私たちのたたかいも、市東さんのたたかいの勝利に直結しているんだと実感しています。市東さんのたたかいを沖縄に持って帰って、沖縄に広めていくことが、私たちの使命だと思っています」と沖縄―三里塚を貫くたたかいを作り出していく決意を明らかにした。
 反対同盟顧問弁護団が千葉地裁から到着し、市東さんとともに壇上にあがった。つづいて裁判報告がおこなわれた。
 最初に、北原事務局長が発言した。北原さんは、「今日のたたかいは勝った」と切り出し、「六年間、農地を守ろうというたたかいがあったからこそ、裁判所は仮執行をつけることができなかった。成田空港廃港までたたかおう。農民のために、労働者のためにたたかい続けよう」と訴えた。
 つづいて市東孝雄さんが発言した。「みなさんのおかげで、仮執行をつけさせなかった。しかし、反動判決にはかわりはない。明日から、新たな気持ちでたたかいにのぞんでいく」。「この判決は、農地を耕す者から、権利を奪う暴挙であり、絶対に認められません。控訴したたかいます。空港会社が奪おうとする農地は、祖父から三代、百年近く耕してきた有機無農薬の肥沃な土地です。私が耕作する農地の四分の三にあたる土地を取り上げるというのです。この中には、作業場、農機具置き場、育苗ハウスと農作業にかかせない設備が含まれます。農地は私の命です。空港会社の不当な請求を認める判決は、私から農地だけでなく、農民としての誇りを奪い、死ねということです。私には、たたかう以外に農民として生きる道がないのです」と不当判決に対する満腔の怒りを明らかにし、「はじめに結論ありきの国策裁判です。私は不当判決に屈しません。農地の取り上げに対しては、身体を張ってたたかい抜く覚悟です」と不屈の闘争宣言を明らかにした。この市東さんの発言に対し、会場の参加者は万雷の拍手でこたえた。
 つづいて、反対同盟顧問弁護団から報告がおこなわれた。判決文について、弁護団が追及した部分については、あいまいにし、むしろ裁判所の主観が随所に入っていて、判決文というより作文であると断じ、「控訴審を断固としてたたかい抜き」農地強奪を阻止していくという決意を明らかにした。
 まとめの提起を萩原進事務局次長がおこなった。萩原さんは、市東さんの農地を守りぬくためには、三里塚のたたかいを全国に訴えていき、より多くの労働者人民の決起をかちとる必要があることを明らかにし、「今日の闘いは一里塚であり、高裁でのたたかいは二里塚、そしてやっぱり三里塚で決戦をたたかう」と農地強奪攻撃を打ち砕く決意を明らかにした。
 最後に、会場の参加者全員で団結ガンバローを三唱をおこない、報告集会を締めくくった。



 

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