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     9・1 東京

   反原発の声を上げ続けよう!

    
日比谷公会堂に2000人の労働者人民が結集
    
             


 九月一日、東京都千代田区の日比谷公会堂において「9・1さようなら原発講演会」が「さようなら原発」一千万人署名市民の会の主催で開催された。
 残暑が厳しい中、会場の日比谷公会堂には二千名余の労働者・市民・学生が結集した。
 午後一時すぎ、司会の木内みどりさんのあいさつで講演会が開始された。
 つづいて開会あいさつに鎌田慧さん(ルポライター、主催呼びかけ人)が立った。鎌田さんは、九十年前の九月一日、関東大震災があり、その最中に朝鮮人・中国人虐殺、社会主義活動家の虐殺が軍隊と警察の煽動でおこなわれた歴史事実を述べつつ、「安倍政権が戦後民主主義を右から一掃しようとしている。憲法を改悪し、軍隊と権力の強化をはじめようとしている。脱原発の運動はその動きに抵抗する力がある」と訴えた。
 「ジンタらムータ」の演奏のつぎに、福島から駆けつけた、いわき市議会議員の佐藤和良さんが発言した。佐藤さんは、原発事故子ども・被災者支援法について、八月三十日に復興庁が出した基本方針案が「福島県内の三十三市町村を支援対象地域にする」と非常に狭い地域に限定している、実際、放射性汚染物質の拡散は広範囲であり福島県外の一ミリシーベルト以上の地域もすべて支援法の対象にすべきだと批判した。
 大江健三郎さん(作家、主催呼びかけ人)の講演では、「脱原発の運動は、市民のあいだにあるが、政府にはその意識がない」と安倍政権を批判した。
 小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)は、福島原発事故は、収束などしておらず、依然として危機的状況であると訴え、汚染水問題について、参議院選挙が終わってからいっせいにマスコミ報道され、政治的に報道操作がされていると、マスコミ報道を批判。さらに、原発事故が起こってから汚染水が海に垂れ流し続けられていることは、普通に考えれば誰でもわかることであり、事態は深刻な方向にむかっていることを明らかにした。
 ザ・ニュースペーパによる政治を風刺したコントをはさんで、澤地久枝さん(ノンフィクション作家)、内橋克人さん(経済評論家)が発言した。
 閉会あいさつに立った落合恵子さん(作家)は、「まるで原発事故など、なかったかのような雰囲気が広がっている」と、社会の流れを変えるには、あきらめずに反原発の声を上げ続けることの重要性を訴え、集会は終わった。


 

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