共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     11・10  福岡

   さよなら原発!九州沖縄集会開かれる

  
 1万人を超える労働者市民が再稼動阻止掲げ集会・デモ
      
   

 
 11・10さよなら原発!九州沖縄集会が福岡市中央区舞鶴公園で行われた。一昨年一万五千人を集め開催された九州沖縄韓国集会をひきつぎ、再び九州沖縄の各地から労働者市民や若者、家族連れなど一万人を超える人々が小雨が降るなか大結集した。住民団体や労働団体などの横断幕やプラカード、のぼり旗などが林立し、会場は所狭しと人で埋めつくされた。
 現在五社七原発(泊、柏崎刈羽、大飯、高浜、伊方、玄海、川内原発)で再稼動にむけ「安全審査」が行われている。大飯の再再稼動はじめ、四国の伊方と九州の玄海、川内のもっとも早い再稼動がもくろまれている。本集会は来春の再稼動本格化を前に全九州的な規模での集会として開催された。アジア共同行動に結集する仲間は、原発再稼動阻止と岩国行動2013を呼びかける情宣行動と署名活動をおこなった。
 本集会の前に、沖縄青年などのライブ演奏、子どもたちによる「さよなら原発」のメッセージ(子ども宣言)などがおこなわれた。
 集会は、開会あいさつからはじまった。九電本社前でテント活動をすすめてきた代表が「現在玄海、川内はじめ全国五十四機の原発が止まっている、原発はいらないと声をあげていこう」と呼びかけた。各県代表呼びかけ人あいさつの最初に福岡県代表として、民主党政権下で事故調査委員であった吉岡斉・九大副学長が「原発ゼロ社会の実現に向けて」と題してあいさつした。「福島原発事故は現在汚染水問題、見通しのない事故収束、莫大な費用に直面している。過酷事故の修復には百年単位の時間がかかる。自民党政権は今ある原発の半分を再稼動させ、現状復帰か新設も策動している。脱原発へがんばりたい」。つづいて九州各県の代表呼びかけ人十六人がそれぞれ脱原発に向けた決意を表明した。佐賀と鹿児島の代表は、「九電が玄海・川内原発再稼動にむけて七月原子力規制委員会に申請した。赤字解消のため再稼動しようとしており、自治体もそれをのぞんでおり許せない。再稼動阻止へ心をひきしめ、たたかっていこう」と訴えた。
 次に来賓・メッセージ紹介がおこなわれ、吉田社民党党首と仁比共産党参議院議員がそれぞれあいさつし、福岡県の自治体の首長などからのメッセージが読み上げられた。
 「3・11行動する会」の紹介とあいさつがおこなわれた。四十年前福井県小浜市で原発建設計画を阻止した僧侶の中嶌哲演さん、柏崎刈羽市議の矢部忠夫さん、元宇宙飛行士で福島に住んでいた秋山豊寛さん、作家の広瀬隆さん。「共同した取り組みを」「ひとたび原発事故がおこれば避難を強制される。原発の再稼動阻止を」「福島原発は津波でなく地震で破壊された」などと、それぞれ訴えた。
 つづいて福島県いわき市から北九州市に避難してきた「避難者交流広場」の女性から怒りの訴えがおこなわれた。「福島において原発は安全だといわれてきた。甲状腺がんになっても自己責任といわれ、市も国の言いなりで住民を守らない。福島は安全だというが、友人が白血病で突然なくなった。ごみ焼却の危険性にNO、放射能をうけ入れた復興は許されない」と熱くアピールをおこなった。
 最後に集会宣言が実行委員会より提起され、満場の拍手で確認された。
 一万人をこえる反原発団体、労働組合、市民運動団体など労働者人民の隊列が中央区天神、九電本社までの三コースに分かれてデモ行進をおこなった。途中十名足らずの在特会が、警察官に四方を守られデモ隊に口汚く挑発行為をくりかえした。
 九電本社まで進んだデモ隊は「原発いらない」「再稼動反対」のシュピレヒコールをたたきつけて11・10行動をおえた。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.