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     12・16 千葉

   第三誘導路裁判・第13回口頭弁論

    
暫定滑走路と誘導路の違法・不当性が明らかに
  
 

 
 二〇一三年最後の三里塚裁判として、十二月十六日千葉地裁で、第三誘導路裁判第十三回口頭弁論が開かれた。五十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟とともに闘った。この裁判の関連で、反対同盟は市東さん宅での航空機騒音の違法な実態を、十一月の六日間にわたり調査した。北海道大学の教授に分析を依頼し、意見書を作ってもらう予定である。反対同盟の裁判のなかで、それを証拠として五月ごろ提出すると述べた。また、第三誘導路使用差止め請求の、請求原因の追加を行った。「東峰の森を破壊して、二百億円もかけて新誘導路を作ったが、航空機がターミナルから離陸地点まで自走するときに滑走路を横断しなければならず、危険であり、航空法に違反している。現在ではこの誘導路を、ほとんど使っていない。このような無駄な結果を招いた〇六年の国交省による変更許可処分は違法である。暫定滑走路の横っ腹に、開拓道路があり、着陸帯を広げられない。暫定滑走路は違法な存在である。〇六年及び二〇一〇年の変更許可処分は、ともに許可の時点で対象地の確実取得という要件を満たしていなかった。団結街道は、成田市道であるが、もともと天神峰部落の部落有の土地である。市東さんに無断で買収はできない」、以上のような追加を行った。
 場所を移して報告会が開かれた。当日の裁判についてのほかに、耕作権裁判の状況が話された。この裁判は、NAA(成田空港会社)が持っているであろう書類を出す・出さないで争って、停止している。高裁の裁判長が、「NAAの『全て存在しない』という答えは認めがたい」と、地裁に差し戻し、地裁でも十二月十日、岸裁判長が一部を「開示せよ」という決定を出した。この局面での一定の勝利をかちとった。これにより、空港公団(当時)と旧地主・藤﨑との間の交渉記録が出されるかもしれない。NAAが市東さんに明け渡せと言っている四一番地九の土地について、市東さんは一度も耕したことがない。その隣接地が、不当にもNAAは不法耕作だと言っているが、市東さんの戦前からの確かな耕作地である。四一番地九の土地の問題は、高裁での市東さんの農地裁判の帰趨に大きな影響を与える問題である。NAAは必死に隠し通そうとするだろうが、奴らの唯一の根拠としている、同意書・境界確認書が偽造であることが通る状況になる。そのためには千葉地裁に対して、あと一押し、二押しが必要だ。
 萩原さんがまとめの発言を行った。「この一年、NAAを追い詰めてきた。国策裁判には根底から怒りをもって闘う。東峰の森の裁判では、裁判長は『もともと空港の敷地だったから切っても仕方ないだろう』と言ったが、確かに一部は内だが、大半が外である。今の裁判についても、現場を見に来いと言いたい。見て、聞いて、足で確認してみろ。マスコミでも市東さんは『不法耕作』だと報道された。開拓以来九十年作ってきた土地を不法だと言われて裁判を起こされる。農民にとっては屈辱以外の何ものでもない。周辺地域にビラまきで回っても、騒音に対し抗議の声が上がっている。こうした抗議の声を、裁判を舞台にして上げていく。来年、霞ヶ関に攻め上り、反原発、反差別運動と結びつつ闘う。今年の闘いを土台として二〇一四年、ともに闘い抜こう」 反対同盟の呼びかけに応え、署名・カンパ運動、現地闘争、裁判闘争に結集しよう。


 

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