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     3・6 千葉

   一坪共有地強奪裁判開かれる

   
土地取得の無効を県に問い質す
       


 
 三月六日千葉地裁で、一坪共有地裁判が開かれた。三十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟とともに闘った。この裁判は、「三里塚地区周辺に土地をもつ会」という組合が保有する成田空港そばの一坪共有地を、貨物ターミナルの事業用地として千葉県が買い上げる過程で、組合員である鈴木さんを相手に県が起こしたものである。県は、土地を買収し、整地・盛土して成田空港会社に払い下げようとしている。県は、鈴木さん個人の土地ではない共有地を全面的価格賠償方式で買収し、金銭解決をはかろうとしている。反対同盟はこれまでに、本件土地が個人の所有ではなく、民法上の組合の所有(合有財産)だと主張したが、裁判所はそれを認めなかった。
 この日の法廷では、弁護団が準備書面を提出し、要旨を陳述した。「この土地は、組合の合有であり、県が土地を取得すること自体が無効である。価格賠償方式は適用できない。そうでないとしても、価格賠償方式は遺産分割の場合などで限定的に使われるもので、本件には適用できない」「空港貨物の取扱量もだんだん減っている。県の新産業三角構想は破綻している。千葉県企業庁は清算される予定であり、本件事業計画も収束に向かっている。千葉県企業庁による一坪共有地の取り上げは必要ない」「土地の登記の移転経過、空港会社への譲渡価格を明らかにせよ」と県を問いただした。県は、四月中に返答するとのことである。
 弁護士会館において、報告会が行われた。弁護団は、造成事業の完成予定が、〇七年度末から、十一年度、十五年度へとずるずると延びていることを明らかにし、さらに粘り強く裁判闘争を続けると語った。また、三月二十六日の市東さんの控訴審に向け、三月三日に控訴理由書を提出したとのことである。
 反対同盟は、貝阿彌裁判長の不当な訴訟指揮を阻止するため、高裁前でのビラまき情宣、農地取り上げ阻止の署名に力を入れることを呼びかけた。三万筆を目指し、署名運動に取り組もう。
 航空路線が羽田にシフトする中で、成田は凋落する一方である。その延命のために、市東さんの開拓九十年の農地、一坪共有地を強奪することは許されない。TPPに反対する全国の農民、再稼働阻止を闘う福島の人々、新基地建設阻止を闘う沖縄人民と連帯し、市東さんの農地を守りぬこう。
 この日、裁判後、反対同盟と支援が千葉駅頭で署名活動を行い、八十筆の協力を得た。反対同盟の呼びかけにこたえ、3・23全国総決起集会、3・26裁判闘争に結集し、ともに闘おう。



 

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