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     3・8 山口

   上関原発を建てさせない!

   
七千人が結集 県最大規模の反原発集会
       


 
 三月八日、山口市の維新百年記念公園にて「上関原発を建てさせない山口県民大集会~福島を忘れない さようなら上関原発~」が開かれた。第一部はスピーチ、第二部はマルシェ(お祭り広場)で五時間という長丁場だ。
 第一部のオープニングは高石ともやさんの歌で始まった。続いて広島の被爆者の那須正幹さん、弁護士の田川章次さん、上関原発建設を建てさせない祝島島民の会の代表の清水敏保さんら呼びかけ人による挨拶があった。清水さんが「私たち祝島島民は先輩達が守り通してきた美しい海を次の世代に引き継ぐために、三十二年間、上関原発反対運動を行ってきた。漁業補償金も受け取っていない。今後も皆さんとともに、建設計画が白紙撤回されるまで頑張ります」と発言したのが印象的だった。次に鎌田慧さんとアーサー・ビナードさんの講演に移る。鎌田さんは原発政策の腐敗について語った。アーサーさんは原発のことを原爆発電と表現し、汚染水のことを放射性物質が混ざった危険なものであることを表すため「海殺し」とネーミングした。そして、「上関の戦いは日本の歴史を変える戦い。天下分け目の戦いが維新公園で始まる。瀬戸内海を殺さない戦いでもある」と言われた。その後も山口県避難移住者の会、伊方原発を止める会、平和フォーラム島根などのスピーチがあった。さらに祝島の山戸孝さんが、「私たち祝島の者にヒジキを採らせろ! ビワを作らせろ! 漁をさせろ! 中電は上関原発を白紙撤回しろ! 山口県は埋立免許を認めるな! 国は原発を止めろ! 皆さん力をあわせて頑張りましょう」と力強い宣言をした。そしてメインイベントの参加者全員で「NON」と書かれた紙を一斉に掲げるパフォーマンスを行った。最後に、「山口の未来、日本の未来、世界の未来のために、すべての原発をなくしていくために、これからも立ち上がり声を上げていきましょう」という集会宣言を採択し、第一部が終了した。
 第二部ではレゲエバンドが続々と登壇した。田名埠頭や田ノ浦でともに闘った仲間達だ。ゼロノミクマも登場し、「原発止めるんだモン」と訴え、ピアノを弾いた。
 また会場には、祝島市場や「上関の自然を守る会」など五十三のブースが並んだ。8・6広島青空式典から9・6山口のヒロシマデーへ連続行動実行委員会は、昨年八月広島で展示した写真に福島の写真などを加えて展示していた。
 集会参加者は七千人! 山口県初の大規模な反原発集会となった。党派を超え、またあらゆる世代、階層が参加した。これまで集会に来たことがない人も参加していた。それは各地区で毎月実行委会議を行い、ビラまきや署名集め、小集会を行った成果だ。この繋がりを今後に活かしていきたい。
 三月十一日には毎月十一日に行われている「いちいちウオーク」を行った。山口市民会館から商店街を回って市民会館に戻るコースだ。市民会館前には中国電力山口営業所と山口支社がある。「上関原発はいらない」「中電の労働者も立ち上がれ」とコールした。



 

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