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     3・9 北九州

   川内原発の再稼動反対!

   
反対運動の強化を全体で確認
       


 
 三月九日、北九州市三萩野公園で、「さよなら原発北九州集会」が開かれました。北九州市での「さよなら原発」集会開催は三回目です。同日、福岡市でも同様の集会が持たれていました。
 午前十時、地元のミュージシャンによる演奏からプログラムは始まりました。三度めの開催ともなると出演者もすっかりおなじみの顔ぶれとなり、だんだんと集会の趣旨に沿った、メッセージ色のはっきりとした曲が披露されるようになって来ました。続いて北九州市立大学の学生サークルによるジャグリングと「よさこい」が披露されました。特に「よさこい」は会場の参加者もまきこんでの大盛り上がりとなり、午後のプログラム前に会場を十二分に暖めてくれる結果となりました。
 午後からいよいよ、各方面からの発言、アピールが続きます。今年は集会を準備する中で、原発をきちんと批判しようではないかということで、原子力産業と経済学をそれぞれ専門とする地元大学の教員が二名、メインの発言者として登壇しました。基幹産業に乏しい地方の弱みにつけこむ形で押し付けられ、地元を決して「自立」させない原子力産業の卑劣さが指摘され、また、経済学的に見た場合に、核廃棄物の「処分」を考えても到底「安上がり」とは言えない原発の社会的コストが的確に批判され、参加者から、「文章化してまとめたテキストが欲しいね」と好評でした。
 また、首相官邸前の行動と連帯してJR小倉駅前で毎週金曜日に取り組まれている「金曜行動」の様子が舞台上で再現され、今後ともより多くの人が行動に参加してほしいと熱烈に呼びかけられました。
 しかし何よりも会場がしーんと聞き入ったのは、福島から避難を余儀なくされた中学生からの発言でした。彼女やその家族に希望を感じさせることができるよう、原発ゼロ、廃炉に向けた運動の継続と勝利を、参加者にあらためて決意させるものでした。
 集会後はJR小倉駅まで、小倉の繁華街を縦走するデモ行進が取り組まれました。
 今年はこれまでの中で最も天候に恵まれた集会だと言えましたが、残念ながら参加者は二千五百人。年々減少傾向にあります。顔ぶれも固定化しつつあると言えますが、それでも「原発いらない」「再稼働反対」の声を春先に響かせ続けている意義は絶大です。金曜行動も既に九十回近くになっています。川内原発の再稼働が狙われている中、九州での取り組みは言うまでもなく重要です。焦点とされる夏に向けて、取り組みの強化を参加者全体で確認し合った、三月九日の集会でした。


 

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