共産主義者同盟(統一委員会)






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     4・13 各地

   共産同(統一委)政治集会、三か所で同時開催
   
       


 
●中央政治集会(東京)

 
二〇一四年安倍政権打倒の闘争方針を確認

 四月十三日、東京・渋谷区の代々木八幡区民会館において「共産主義者同盟(統一委員会)中央政治集会」がかちとられた。
 午後一時二十分すぎ、司会の「安倍政権打倒にむけた、二〇一四年の方針を確認しよう。政治集会の成功をかちとろう」というあいさつで集会が開始さいれた。
 集会冒頭、連帯あいさつがおこなわれた。
 はじめに、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんと、萩原富夫さんが発言に立った。
 市東さんは、三月二十六日の控訴審の状況を報告し、「負けるわけにはいかない」と農地死守のゆるぎない決意を語った。そして「福島、沖縄、三里塚と一体に闘いを進めていきたい」と闘いのすそ野を広げていくことと、「三万人署名をあつめよう」と訴えた。
 萩原さんは、「市東さんと力を合わせて、福島、沖縄、三里塚を結びつけて闘いぬく」と決意を明らかにした。
 つづいて、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの吉田正司さんが、あいさつに立った。吉田さんは、普天間基地撤去、オスプレイ撤回、辺野古新基地建設阻止の三点は、「オール沖縄」的に一致した要求―突きつけであると語り、「本土」での闘いが問われていると発言した。
 つぎに、神奈川の基地撤去をめざす県央共闘の檜鼻達実さんが連帯あいさつをおこなった。檜鼻さんは、労働者の闘いこそが戦争を阻止していくという確信を述べ、オスプレイの飛行訓練を弾劾し、沖縄、岩国、経ヶ岬につながる闘いを作っていくと発言した。
 つづいて、弁護士の遠藤憲一さんと、吉田哲也さんがあいさつに立った。
 遠藤弁護士は、治安立法の強化について、法制審議会で「新たな捜査手法の導入」が検討されていることを明らかにし、①室内の盗聴までできるように盗聴法を拡大しようとしており、また②証人を「保護」すると言う名目で、法廷にビデオリンクを持ち込みデッチあげ証言を引き出ししやすいようにするなど、これらは「捜査の可視化」を後景化させ、捜査手法の拡大―警察権力の強化を狙うもの以外のなにものでもないことを暴露した。
 吉田弁護士は、三里塚裁判について三月二十六日の口頭弁論では、準備した書面の半分を三時間にわたって陳述したことを明らかにし、勝利まで闘いぬく決意を表明した。そして安倍政権の特定秘密保護法を徹底弾劾した。
 連帯あいさつの最後に、アジア共同行動日本連共同代表の鴨居守さんがあいさつをおこなった。鴨居さんは三月にAWC日本連第十九回総会をかちとったことを報告。フィリピン、韓国、アジア諸国地域人民との共同した闘いで日米帝国主義と闘いぬくことを明らかにした。そして、「領土問題を煽り、差別排外主義を煽動して、戦争体制に突き進もうとする安倍右翼反動政権と断固として闘いぬく」と決意を表明した。
 つづいて、共闘団体から寄せられたメッセージを司会が紹介した。海外からは、フィリピン民族民主戦線(NDFP)、中国台湾労働党からのメッセージ。さらに国内からは、共産主義者同盟首都圏委員会、統一共産同盟、沖縄労共闘からのメッセージを司会が代読し、参加者全員の拍手で確認した。
 休憩をはさんで、共産同(統一委員会)政治集会基調報告が書記局の同志によって力強く提起された。基調報告は、二〇一四年の世界情勢、国内情勢を分析し、安倍右翼反動政権を打倒する政治闘争方針を提起。さらに革命的労働者党建設の飛躍的前進をかちとる方針を明らかにし、基調報告は会場全体の万雷の拍手で確認した。
 基調報告の提起を受け、いよいよ決意表明だ。
 はじめに、首都圏地方委員会が決意表明に立った。首都圏地方委員会央の同志は、反原発闘争を首都圏における重要な階級闘争の環として位置づけて闘い抜いてきた地平を明らかにした。そして、沖縄―岩国・神奈川を貫く反基地闘争を闘い、安倍政権の集団的自衛権「合憲」化を粉砕する決意を明らかにした。
 つづいて、侵略反革命と闘う障害者青年同盟は、三月二十一日、袴田さんの再審決定がかちとられたことを報告。日帝―安倍政権が、戦争攻撃と一体に、社会保障の切り捨てを推し進めていることと対決し、日帝打倒を闘う決意を明らかにした。
 日本反帝戦線三里塚現闘団は、故萩原進さんの遺志を引き継いで、福島、沖縄、三里塚を結びつけて闘う決意を明らかにした。
 統一委員会行動隊は、三里塚闘争を担いながら、反戦、反基地、反原発、反帝闘争とあらゆる闘争の最先頭に立って闘いを牽引していく決意を明らかにした。
 首都圏労共闘は、首都圏における労働組合の建設を担い、党勢の拡大をかちとっていく決意を明らかにした。
 共産主義青年同盟学生班協議会は、学生が殺人的な受験戦争、貧困と格差の拡大、さらに「在特会」などの差別排外主義が跋扈する状況に置かれていることに対して、反帝国際主義の学生運動を構築していく決意を明らかにした。
 全ての決意表明を拍手で確認し、二〇一四年の闘争スローガンを採択し、閉会のあいさつ、そしてインターナショナルを参加者全員で斉唱し、政治集会を締めくくった。



  
●関西政治集会

  
原発再稼動・米軍基地建設阻止、反帝国際主義派の前進かちとる


 関西における政治集会は、「侵略戦争と貧困をおし進める安倍政権との総対決を! 資本主義に代わる新たな社会をたたかいとろう! 共産主義者同盟(統一委員会)関西政治集会」という名称で開催された。
 司会が集会の開始を告げた後、まず冒頭に関西共産主義運動の八木沢二郎さんから連帯発言を受けた。八木沢さんは戦争国家化と立憲主義の否定に貫かれた安倍政権を打倒する広範な統一戦線の形成の必要を訴え、そのようなたたかいをブントが最先頭で担っていってほしいとわれわれを激励した。さらに、国内外の七団体・個人から寄せられた連帯メッセージが紹介された。
 次いで、「世界の労働者人民の闘い」と題する十分ほどの映像が上映された。それは、二〇〇八年のリーマン・ショックといわれる経済恐慌以降、帝国主義の強搾取に対する世界各地の労働者人民の反撃の闘いが全大陸を貫いてわき起こっていることが確認できるものだった。
 続いて「激動する国際情勢と安倍政権の攻撃の性格」と題する講演がわが同盟の同志より行われた。講演では「クリミアのウクライナからの分離・独立とロシアへの併合をめぐって、ロシアと米帝との対立が顕在するなかで、G8体制が崩壊し、新たな国際的政治流動が起こっている。流動し、不安定化する国際情勢を根底で規定しているのは世界各地で前進する労働者人民の闘いだ。日帝・安倍政権が行おうとしていることは、戦後日本の有り様を根本的に再編成していこうとするものであること、それらを背景に戦争国家化が進行しており、反帝国主義とプロレタリア国際主義を掲げた政治闘争の前面にわれわれが立とう」という訴えが行われた。
 そしてこの講演を受けて、具体的な任務方針を明らかにする集会基調が提案された。
 休憩をはさんで集会後半では、まず、関西地方委員会を代表する同志からの発言が行われた。発言に立った同志は、「福井県の大飯・高浜両原発の再稼働阻止闘争、米軍Xバンドレーダー基地建設阻止闘争や沖縄・岩国の反基地闘争との連帯、排外主義差別者集団との闘争などにおいて、その闘いの先頭に立つと同時にそれらの闘いを安倍政権打倒に向けて発展させること、そのなかから反帝国際主義派潮流の前進を勝ち取っていくこと、六月アジア共同行動や十一月岩国行動への決起、労働運動、学生運動、青年運動、女性運動などの発展を勝ち取ること、理論・学習活動の強化、反弾圧闘争の強化」などを関西地方委員会の闘いの基軸として提起した。
 続いて関西地方委員会の各地区・戦線から九人の同志が発言に立ち、それぞれの立場からこの間の成果の報告や決意表明が行われた。わが同盟の関西労働戦線を代表する同志は、関西における階級的労働運動の前進、労働者反戦闘争の再生、労働運動活動家集団の形成をめぐる課題と任務を具体的に提起した。介護労働運動のなかで闘う同志は、今日の介護労働をめぐる状況、「利用者」との関係性と運動によるその変革の課題、そして介護労働運動のなかから反戦闘争に決起していくことの重要性を自らの決意として語った。青年戦線の同志は、新自由主義政策が強制している今日の青年労働者が直面する深刻な状況を明らかにするとともに、青年による青年自身の決起を共につくりだしていくために日々たたかっていることを報告し、それをさらにおし進めていく決意を表明した。学生戦線の同志は、キャンパスにおける反原発のサークル建設の前進を報告し、同時にそのなかから学生の政治的階級的な発展と学生活動家としての形成を推し進めていることを明らかにした。女性解放戦線の若い同志は、このかんの橋下大阪市長の女性差別発言を糾弾しつつ、自らが闘う日本軍性奴隷制度の被害者への謝罪と賠償を実現する闘いを報告すると同時に、青年に届く言葉で語り、青年女性の決起をつくりだしていきたいとその決意を語った。さらに、関西の各地区からの報告が続いた。
 集会を通して多くの若い同志が発言に立った。また、階級闘争と党建設の前進のために長年にわたって闘い抜いてきた同志たちが発言に立った。最後に、司会からの「各発言で共通して、安倍政権の反動性や、日米帝国主義の侵略と軍事一体化との対決が語られた。あらためてこれらと総対決する闘いを継続し強化していこう。全関西の闘う仲間は、ぜひとも統一委員会に結集し、労働者階級解放の事業を共に担おう」というまとめの発言の後、集会スローガンをシュプレヒコールで確認し、政治集会は締めくくられた。



  
●九州・山口政治集会

  
岩国基地の強化を許さず、安倍右翼反動政権打倒しよう

 四月十三日共産同(統一委員会)の九州山口政治集会が福岡県北九州市で開かれた。最初に司会者による開会の挨拶が行われ、日帝安倍右翼反動政権との全面対決が迫られている中で、我が同盟の旗印を鮮明にして、人民の先頭に立って闘う決意が語られた。つづいて友好団体からのメッセージが紹介された。沖縄労共闘、共産主義者同盟首都圏委員会、台湾労働党、フィリピン民族民主戦線など内外からわが党への期待と連帯が伝わった。
 そしてわが党政治局のK同志による「特別講演」に移った。講演のタイトルは「日本の新自由主義」である。同志は「現代資本主義がつくりだす過酷な現実と階級闘争の展望」というサブタイトルで、分かり易い資料や映像を使い新自由主義の歴史と展開を解説した。一九七〇年代の世界資本主義の危機を契機とした「ケインズ主義」の破産により、資本主義を救う切り札として新自由主義が欧米で取り入れられた。米帝の介入により一九七二年に民主的なアゼンデ政権をクーデターで転覆させたチリのピノチェト政権で最初に採用され、その後イギリスのサッチャー政権、アメリカのレーガン政権などが取り入れた。そしてソ連崩壊後、世界中が新自由主義的グローバリゼーションの時代に突入したが、各国の財政再建はうまく行かず、一パーセントの金持ちに富の集中が進み、低成長・貧困・失業が世界を襲うこととなった。
 次に日本の新自由主義に話は進み、同志は日本に於いては中曽根政権がその出発点であると述べた。「ショックドクトリン」と呼ばれる天災や戦争を使って強権支配と新自由主義政策を一気に推し進めるやり方を紹介し、新自由主義者が要求する「小さな政府」は「強い国家」(国家主義)との結びつきを強める傾向が強いことも指摘した。今日安倍内閣が進める戦争国家化(国家主義)とアベノミクス(成長戦略・規制緩和・労働法制の改悪)との一体化は新自由主義の典型的な姿であると喝破した。
 新自由主義といかに闘うかという問いかけに、同志は先の東京都知事選挙で右翼の田母神とリベラル派の宇都宮健児に投票した若者の得票率の比較などから、「田母神さんと宇都宮さんの若い支持層は逆の方向を向いているように見えるけれど、実は同じ層から来ているのではないでしょうか。希望を託す先が違うだけで」というノーマ・フィールドの都知事選挙の総括を参考に、このような青年層の置かれた状況を見据えて、我々共産主義者がこうした層を獲得するような準備をしていかねばならないと訴えた。
 つづいて、部落解放同盟門司地協の役員の方から連帯の挨拶を受けた。発言では北九州地域で反原発運動や労働組合運動などの地域共闘が拡大していることの紹介があり、このような闘いをさらに進め、安倍政権との本格的な対決に向かって、ともに闘おうと呼びかけられた。
 そして、基調報告が地方委の同志から提案された。同志は安倍右翼反動政権との闘いの課題を七項目にわたって提起した。第一は全国の反戦反基地闘争と反安保闘争・反改憲闘争の全国的推進をわが同盟が先頭で進めることである。特に沖縄名護の新基地建設と岩国基地強化との闘いの重要性を訴えた。第二は反原発闘争についてである。規制委員会が原発再稼働に向けて突き進む中で、鹿児島の九電川内原発を真っ先に再稼働させようとしていることに対して、地元九州から闘いのうねりを作ることの必要性を訴えた。第三に雇用破壊・生活破壊に抗して労働者階級の総反撃を組織する闘いの重要性を呼びかけた。そして第四に安倍が特に力を入れている教育「再生」戦後教育の破壊との闘い、排外主義攻撃との闘いの重要性を訴えた。第五には国際主義と反帝国際主義潮流の国際共同行動―AWC運動のさらなる発展の重要性を訴えた。第六には三里塚闘争の重要性を訴え、第七には被抑圧人民・被差別大衆解放運動の重要性を訴えた。正念場を迎えた狭山闘争、安倍内閣が河野談話・村山談話見直しを通じて抹殺しようとする日本軍「慰安婦」問題、障害者解放運動、被爆者解放運動の意義を訴えた。そして最後に革命的労働者等建設の飛躍的前進を呼びかけた。
 集会の締めくくりは各戦線からの挨拶を受けた。障害者解放戦線、被爆者解放戦線、学生戦線、教科書問題を闘う同志などからの発言を受け、特別アピールに移った。教育労働者の同志は、教育現場では雑務押しつけによる「多忙」に教師が追い込まれる中で、安倍政権による戦後教育の原理的な大転換が進められている。戦前の教育制度への逆戻りが始まり、教科書国定化、教育内容への国家・政治の介入が制度化されようとしており、国家主義攻撃との対決を訴えた。山口の同志は、岩国では愛宕山への米軍住宅建設、オスプレイ・空中給油機移駐など基地大強化が進められており、全国から連帯して闘うことの重要性を訴えた。最後にインターナショナルの斉唱で政治集会を終えた。


 

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