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     8月28-30日 沖縄

   辺野古現地闘争に決起
   
   海上阻止行動など闘いぬく
    

 

 七月一日、安倍政権が新基地建設用の海上「臨時制限区域」を設定して以後、辺野古現地では九月名護市議選・十一月知事選に向けた基地反対の激しい実力攻防が闘い抜かれている。
 私は八月二十八日から辺野古現地入りし、早朝からキャンプ・シュワブ第一ゲート前のテント設置のお手伝いをした。沖縄各地から百名近い労働者・市民が結集し、座り込みを開始。
 ヘリ基地反対協の安次富浩代表をはじめ、支援団体、地元住民らが演説を行い、反基地世論形成のための大衆的な運動作りを訴えた。
 午前十時三十分頃には、ヘリコプターに乗って上空からの「視察」に訪れた武田副防衛大臣に対し、激烈な抗議が叩きつけられた。次々とテントを飛び出した人々は炎天下、悪名高い「殺人鉄板」の目の前でプラカードや横断幕を上空に突きつけ、「何をしにきた!」「沖縄から出て行け!」とシュプレヒコールをあげ続けた。
 二十九日午前、私はカヌー訓練を受けた。一通り学んだ後、沖合いにある平島という小島へ向かった。海にもぐって見ると、珊瑚(サンゴ)の周りに青や黄色の魚たちが回遊していた。「美ら海」と聞いてはいたが、まさにそれだ。ここを埋め立てるなど絶対に許せない。休憩後、約二十艇のカヌー隊でスパット台船に肉薄し、ボーリング調査への抗議を貫徹した。
 三十日、カヌー隊にこれまでで最大規模の人数が集まった。みな本気でボーリング調査を止めなければ、と強い決意だ。雲行きが怪しくなり、いったんテントへ退却。雨が上がるのを待って、正午前に一斉に台船めざして出発した。
 カヌー隊が、設置に関して何らの法的正当性もない台船を囲うブイとフロートを乗り越えようとしたとき、待ち構えていた海上保安庁の部隊と激突した。
 海保は大半のカヌーを転覆させ、二十人も暴力的に拘束するに至った。とりわけ、フロートを突破した仲間には、より熾烈な弾圧が加えられたことは言うまでもない。「日の丸」焼却決起で知られる「象の檻」反戦地主の知花昌一氏、芥川賞作家の目取真俊氏をはじめ、多くの人々が羽交い締めにされ、海水を飲まされ、海保のゴムボートに顔面蒼白になりながらも拘束され続けた。「安全指導」「人命救助」にかこつけた、あまりに恣意的で暴力的な政治弾圧が常態化しているのだ。
 しかし人々は直ちに海上保安庁に対する抗議を開始、海保のゴムボートに漁船を横付けして拘束された仲間を実力で奪還した。さらに山城博治・沖縄平和運動センター代表の抗議によって、一時間後には全員が解放された。
 以上のように、国家権力の卑劣な基地建設策動にも関わらず、辺野古移設反対80%という圧倒的な世論を背景に、労働者・市民は陸上、海上での実力阻止闘争に怯むことなく決起し続けている。
 辺野古闘争の展望は明白すぎるほどに明白だ。
 現に展開されている反基地の全人民的政治闘争の内実は、戦後四十二年間に渡る日帝による差別軍事支配に対する怒りの爆発に他ならない。
 そしてこのエネルギーを基軸とした沖縄人民の自己解放闘争は、「県」内ブルジョワジー(=かりゆしグループ)の分裂すらをも惹起した上、名護市議選・「県」知事選勝利へと結実しようとしているのだ。
 全国の反戦・反基地闘争、三里塚闘争をたたかう我々こそが、安倍政権による戦争国家化・日米軍事一体化と真っ向から対決する「オール沖縄」体制に断固として連帯する闘いに決起しなければならない。辺野古現地派遣を継続・拡大しよう。「本土」―沖縄を結合する闘いを組織しよう。


 

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