共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     12月6日

   もんじゅを廃炉へ!全国集会
     

   原発再稼働阻止の決意を表明
    

 

 さる十二月六日、「もんじゅを廃炉へ!全国集会」が福井県敦賀市のプラザ萬象を会場に開催された。この集会には約六百人が参加した。
 高速増殖炉もんじゅは試験運転中の一九九五年十二月にナトリウム漏れ火災事故を起こし、運転を停止した。そして、二〇一〇年五月の試験運転再開からわずか三ヵ月後に炉内中継装置の落下事故を起こし、以降今日に至るまでまったく稼動していない。しかし、その維持のために一日あたり実に五千五百万円が浪費されている。また、二〇一二年十一月には約九千七百ヵ所もの点検漏れが発覚し、その数はさらに増え約一万四千カ所が未点検であることが明らかになった。二〇一四年夏の保安検査でも、ナトリウム漏えい監視カメラの三割が故障したまま放置されていたことが明らかになっている。
 ずさんな管理体制のまま、人々を危険にさらし、膨大な税金を浪費しているもんじゅは一日も早く廃炉にされねばならない。米国やイギリスなど多くの国々が高速増殖炉の開発から撤退して久しい。しかし、安倍政権は高速増殖炉開発の破たん性を知りつつも、そのエネルギー基本計画の中で、高速炉として高レベル放射性廃棄物の量を減らす「減容化・有害度低減」の研究炉などとして、もんじゅの延命を図ろうとしているのだ。
 一九九六年以来、毎年十二月に行われているこの集会では、午前中にもんじゅを眼前にした白木海岸で抗議集会を行い、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構に申し入れを行っているが、今回は折からの寒波・大雪のため、プラザ萬象での決起集会と申し入れ文の採択に変更された。
 午後からの全国集会では、中嶌哲演さんが主催者を代表してあいさつに立ち、大飯原発差し止め訴訟の判決文を引用しつつ、もんじゅの廃炉および原発再稼動阻止に向けた決意を語った。もんじゅ監視委員会の小林圭二さんは、もんじゅの危険性を指摘しつつ、それを研究炉として延命させようとするやり方を鋭く批判した。反原発運動全国連絡会の末田一秀さんは、政府の「原子力災害対策指針」にもとづく避難計画のずさんさを指摘した。原水禁鹿児島県民会議の山崎寛さんは、再稼動が狙われている川内原発の問題点を分かりやすく説明し、再稼動阻止に向けた全国からの支援を呼びかけた。福島原発告訴団の地脇美和さんは、告訴団のたたかいの経過や福島における健康被害について報告し、福島第一原発事故の責任をまったく取ろうとしない東電の経営陣を批判した。
 これらの発言を受け、もんじゅの廃炉と全国各地での原発再稼動の阻止への決意を込めて、会場全体でシュプレヒコールをあげ、この日の集会は終了した。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.