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     12月23日 京都

   米軍基地いらんちゃフェスタin丹後

     
850人がXバンドレーダー運用開始反対の声上げる
    

 
 
 京都府京丹後市における新たな米軍基地の建設に関して、米軍はさる十月二十一日、Xバンドレーダー本体の搬入を強行し、さらに十二月中にレーダーの本格運用を開始するとしてきた。他方、米軍人・軍属の駐留開始以来、米軍関係者による交通事故が多発し、基地周辺ではレーダーの試運転にともなう騒音が大きな問題となってきた。こうした状況のなかで、十二月二十三日、「米軍基地いらんちゃフェスタin丹後」と題する集会が京丹後市の丹後文化会館で開催された。
 この集会は基地周辺の住民でつくる「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」(憂う会)および米軍基地建設反対丹後連絡会が呼びかけ、米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会や米軍基地いらない京都府民の会など、このかんこの京丹後市における新たな米軍基地建設に反対する取り組みを続けてきた諸団体・個人が広く賛同し、一堂に会するものとして取り組まれた。集会スローガンは「平和な日本、平和な丹後を子どもたちに」「Xバンドレーダー稼動反対!」である。
 午後からの丹後文化会館での集会に先立ち、米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会は独自に基地ゲート前での抗議行動を行った。京都市内や大阪を早朝に発ち、大型バスなどに乗って現地に結集した約百五十人の仲間は、「Xバンドレーダー基地反対!」「レーダーの本格運用をやめよ!」「米軍基地はどこにもいらない!」などのシュプレヒコールをあげ、新たな米軍基地建設とレーダーの本格運用開始を許さない断固とした意志を示した。
 午後一時半からの丹後文化会館での集会には約八百五十人が集まった。主催者あいさつを行った憂う会代表の三野みつるさんは、「米軍基地反対の一点で共闘し、沖縄に続くようにがんばりたい」「長いたたかいになると思うが、子どもや孫たちの未来に禍根を残さないようにしていきたい」と訴えた。続いて憂う会事務局長の永井友昭さんが、二〇一三年二月の日米政府による基地建設合意以降の経過およびそれに反対するたたかいの報告をパワーポイントを使って報告した。永井さんはまた、前日に米軍関係者による六件目の交通事故が発生したことを報告した。京丹後市議会議員の吉田茂さんは、この問題をめぐる議会での活動を報告した。
 さらに、京都府民の会、近畿連絡会、緊急京都府民の会、スワロウカフェ、米軍基地のないふるさとを守る丹後出身者の会など、このかんXバンドレーダー基地反対の取り組みを各地でつづけてきた諸団体の発言が続いた。そのなかで、米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会代表世話人の大湾宗則さんは、「沖縄にいらない基地は京都にもいらない」として反対運動を開始し、現地住民の当事者・主権者としての立ち上がりを促進し支えていくための粘り強い取り組みを行ってきたことを報告した。また、京丹後市在住の方が「住民の一人として」発言し、市内での米軍人・軍属の駐留以降の状況を報告しながら、基地反対を訴えた。
 集会ではその後、沖縄平和運動センターの山城博治さんからのビデオ・メッセージを挟んで、沖縄・高江から駆けつけたヘリパッドいらない住民の会の代表で東村議会議員の伊佐真次さんからの連帯発言を受けた。
 集会終了後、参加者はデモ行進に出発し、「危険な米軍基地はいらない」「美しい丹後の自然を守ろう」「住民の安心・安全を守ろう」と訴えた。
 集会後の十二月二十六日、米軍はついにレーダーの本格運用を開始した。これに対して、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会は同日、緊急の現地抗議行動を行った。レーダー本格運用は開始されたものの、地元住民の安眠を妨げる騒音問題、米軍関係者による相次ぐ交通事故、いまだ公表されていない米軍属の居住地など、問題は山積みである。さらに、この京丹後の米軍Xバンドレーダー基地は集団的自衛権行使に向かう安倍政権の下で、東アジアにおける日米帝国主義の侵略戦争策動の最前線を担うことになる。基地と戦争策動を粉砕する持続的なたたかいとその発展が求められているのだ。



 

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