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     3月1日 京都

   Xバンドレーダー基地撤去を掲げ集会・デモ

  
  住民被害の実態明らかにされる
    

 
 
 三月一日午後二時から、東山いきいき市民活動センター集会室において、京都連絡会の主催によって「米軍Xバンドレーダー基地反対!基地撤去のたたかいへ!3・1京都集会」が開催された。参加者は、約百人であった。
 集会は、上岡修さん(京都連絡会共同代表/元京水労委員長)の開会あいさつから開始された。続いて主催者あいさつに立った仲尾宏さん(京都連絡会共同代表/反戦共同行動代表世話人)は、この間調査してきた戦後直後の京都の米軍駐留期における米軍犯罪・米軍事故について触れつつ、Xバンドレーダー基地撤去のために闘うことを呼びかけた。
 約十分間の映像~基地建設反対運動の記録~の上映につづいて、京丹後から参加した永井友昭さん(米軍基地建設を憂う宇川有志の会事務局長)の現地報告が行われた。十月二十一日のレーダー本体の搬入、十二月二十六日の基地本格運用の開始以降、京丹後現地では住民の安全・安心と基地の存在が決して相容れないことが明白になってきた。永井さんは、パワーポイントを用いて、そのような現地の状況をリアルに報告した。住民の健康を脅かすすさまじい基地からの低周波騒音、すでに十五件に達する米軍関係者の交通事故、未だ確定しない米軍属の居住地問題など、住民の基地への不安と怒りは高まっている。永井さんは、米軍・防衛省に対して責任を追及し、騒音問題・交通事故問題が解決されるまでただちに基地の運用を停止すべきことを訴えた。永井さんの報告をめぐる質疑のあと、峰山在住の住民からのビデオメッセージが紹介された。
 続いて、京都連絡会共同代表の大湾宗則さんの基調報告、事務局長の山本純さんからの年間方針の提起が行われた。これを受けてリレーアピールが行われ、白井美喜子さん、瀧川順朗さん、石野さん、吉水さんなどが発言を行った。最後に連帯アピールとして、NO BASE沖縄とつながる京都の会から川口真由美さんが発言を行った。集会の終了後、参加者は京都市役所前までのデモを行った。
 レーダー本体の搬入と基地の本格運用開始をもって、闘いは基地建設反対運動から基地撤去運動へと転換が迫られてきた。京都連絡会は、一月十七日に京都連絡会総会を開催し、新たな闘いの基調を確認してきた。この集会はそれを受けて、新たな基地撤去闘争の基調を大衆的にうちだし、これからの闘いの出発点としていくことをめざしたものであった。特徴は以下のものであった。
 第一に、基地の本格運用が開始された後の初めての京都連絡会の集会で、かつ雨天であったことから結集が心配された集会であったが、約百人が結集したことは大きな成果であった。内容的にも結集状況においても、これからの闘いの出発点となるものであった。
 第二に、一月に入って大きく流動してきた現地情勢についての認識を共有することができたことである。米軍人・軍属百六十人が駐留し、基地の本格運用が開始されたことによって、米軍基地と住民の安全・安心が両立しないことが明確になってきている。防衛省すら「想定外の事態」と認めざるをえなかった基地の発電機からのすさまじい低周波騒音、すでに十五件に達する米軍関係者の交通事故、いまだ軍属の居住地を確定できていないことなど。住民の不安と怒りが拡大してきている。このようななかで、三月三十一日を期限とする米軍用地の地権者の賃貸借契約の更新期も迫ってきている。住民の不安と怒りに結びつき、在日米軍・防衛省、京都府・京丹後市への大衆的な闘いへと住民を組織していくことが重要な課題となっている。
 第三に、「憂う会」との連帯を強化し、峰山など京丹後に新たな拠点を建設するという京都連絡会の闘いを一歩前進させたことである。三月十五日には、近畿連絡会の京丹後企画が初めて「憂う会」が協賛する形で開催される。また、三月一日の集会では、昨年十月二十二日の駐留する米軍部隊の発足式に対する京都連絡会の現地闘争に飛び入りで参加した峰山の住民がビデオメッセージを寄せてくれた。それは、京都連絡会が掲げる峰山における新たな拠点建設の開始を集会参加者に実感させるものとなった。

 

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