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     3月2-11日 福岡

   再稼働阻止掲げ九電本社行動

     
集会に700名結集


 

 三月二日、福岡市で川内原発の再稼動阻止をもとめて九電本社総行動がおこなわれた。この取り組みは、再稼働の条件として原発三十キロ圏九市町議会の同意を得ることなどを求めた緊急署名を「ストップ再稼動!3・11鹿児島集会実行委員会」が全国に呼びかけ、集まった十万筆の署名を直接九電瓜生社長に手渡し、直接交渉を行うために設定されたものだ。九電ビル本社前には福島の避難者、地元福岡をはじめ鹿児島、佐賀など九州各県、上関・伊方のある山口・愛媛、高浜や関西、首都圏の反原発団体・労働団体など全国から六百人が集まった。
 本社ビル入り口には十万筆の署名が入ったダンボールが積まれ、百人の交渉団が本社会議室に入る前に集会がおこなわれた。集会では「ストップ再稼動! 3・11鹿児島集会実行委員会」                    の向原さんが、「川内周辺の住民の過半数が再稼動に反対している。九周辺市町議会の一つしか同意しておらず、姶良市議会は再稼動に反対し廃炉の決議を行った。原発問題では政府も電力会社も責任を取らない。署名を直接わたしたい」と強く訴えた。佐賀・玄海や山口・上関など各地の住民に続いて、再稼動阻止全国ネットワークは、川内原発が今もまだ審査中(工事計画書)でであるにもかかわらず認可前の事前工事を容認し、情報隠しをする規制庁を厳しく批判した。
 交渉団を送り出したあと、参加者は九電本社を包囲する一周デモおこない、また待機しながら集会とシュピレヒコールをあげていった。
 九州電力広報担当は五時間にわたり交渉団が要求する社長の出席を「私たちが対応する」として拒否しつづけ、署名が求めている項目についても「立地自治体以外の議会決議は必要ない。説明会は開かない」との回答に終始し、午後七時交渉を打ち切りを告げ怒号の中退出逃亡した。署名は九電社長に直接渡さないまま、継続することになった。
 さらに、福島第一原発事故からちょうど四年にあたる三月十一日には、「さよなら原発!福岡集会」が福岡市天神の警固公園で行なわれた。集会には、福岡を中心に七百名が集まった。集会では、福島からの避難者や関東からの自主避難者の方が発言に立った。その中で自主避難をされている方から福島原発事故の責任を問う「フクシマ原発被害救済裁判」について発言があり、昨年の九月に続き、第二陣として本日追加提訴を行なってきたことが報告された。また、原発の元燃焼炉設計を行なっていた原発技術者は、今回の新基準には水蒸気爆発対策の文言は一言も無く、逆に新基準第五一条の「規制の解釈」ではMCCI(溶融炉心・コンクリート反応)対応については「原子炉格納容器下部注水設備を設置すること」と規定していること。この方法は世界の多くの規制基準において水蒸気爆発の危険性が高いとして禁止されており、水蒸気爆発対策が全く欠如している今回の新規制基準は、世界最低の基準であり、絶対に再稼動を認めるわけにはいかないと力強く訴えた。集会の最後に集会声明の採択と大震災によって命を奪われた犠牲者の方々に黙祷を行い、九電本社にむけたデモへと出発したのである。
 被災者・周辺住民の意思をまったく無視して、立地自治体の同意手続きだけで可能として開き直り再稼動を強行しようとする九州電力を許さず、再稼動を阻止していこう。政府・規制庁・電力会社一体となった原発推進―再稼動をうちくだこう!


 

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