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     3月14日 福島

   原発のない福島を!

     
全国から六千五百人が結集


 

 三月十四日、福島市で、「二〇一五原発のない福島を! 県民大集会」が開催された。会場となったあづま総合体育館には福島県内外から六千五百人が参加した。
 開会前にアトラクションとして、山木屋太鼓の演奏と、「はっぴーあいらんど」のダンスが行なわれた。
 十三時十五分、黙祷から集会は始まった。実行委員長の角田政志さんがあいさつに立ち、放射能汚染が続き、溶けた燃料棒を取り除くこともできず、「苦渋の選択」として放射性廃棄物中間貯蔵施設をうけいれさせられ、十二万人が避難生活を強いられ、被害賠償も進まない、という福島県の現実を語った。その上で、立場や考え方の違いを乗り越えて、共通の願い「原発のない福島」の下に集まったことを確認した。
 連帯あいさつとして落合恵子さんが発言に立った。原発再稼働と辺野古新基地建設を進める安倍政権を批判し、だれかの犠牲の上に成り立つ社会ではだめだと訴えた。四年経った今、「忘れさせていく」ことと闘って、福島とともに歩むことだと話した。
 集会の呼びかけ人が紹介され、また、双葉郡八町村をはじめとして福島県内の市町村が後援していることを確認した。また、開催地―福島市からのメッセージが掲示されていることも紹介された。
 トークリレーとして福島県内の八人の方が発言に立った。ハイロアクションの武藤類子さん、JA福島の菅野孝志さん、JF相馬双葉漁協の遠藤和則さん、「ひめさゆりの宿 ゆもとや」の檜澤京太さん、若者からとして高校生の石井凛さんと本田歩さん、曹洞宗円通寺住職の吉岡棟憲さん。
 とくに、本田歩さんの発言には会場から大きな拍手があった。
 本田さんが語ったことは次のようなことだった。原発の恐ろしさを肌で感じている福島、なぜか、ここで原発反対の運動をすることが難しい。その福島の現実の中で、私を勇気づけてくれたのは、昨年の大飯原発運転差し止め判決です。人格権は経済活動より優先されると言っているのですよね。
 そして、彼女は「私たちは震災によって正しいものを見極める力を養った」と話し、「私たちは命を何よりも大切にしろと言われてきたので、原発に反対します」ときっぱりと宣言した。
 トークリレーの途中でカンパが呼びかけられた。集会最後に発表されたカンパ総額は百二十一万六千五百四円に達していた。
 最後に、「原発のない福島を」めざす集会アピール全文を呼びかけ人の小渕真理さんが読み上げ、参加者全体の拍手で採択された。
 呼びかけ人の清水修二さんが閉会あいさつを行なった。福島県の現実を再確認し、福島から原発をなくすまで、生きている限り闘う、と結んだ。


 

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