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     3月29日 千葉

   成田市栗山公園で三里塚全国集会・デモ
       
    農地守り抜き、戦争阻止訴える


 

 三月二十九日十二時三十分より、成田市中心部の栗山公園において、「市東さんの農地を守ろう! 戦争をとめよう! 全国総決起集会」が開催され、九百二十名の労働者・学生・たたかう人民が結集した。主催は三里塚芝山連合空港反対同盟だ。
 この栗山公園は、かつての旧成田市営グラウンドであり、空港公団分室があった成田市役所の向かい側に位置している。一九六八年二~三月に、全学連部隊が公団分室突入の実力闘争を敢行し、機動隊と激突した戦場である。
 当時、反対同盟委員長であった故戸村一作さんは、機動隊にリンチを受けている学生をかばう際に、頭部に警棒を乱打され重傷を負った。この闘争を転換点として、反対同盟は「農地死守・実力闘争」の基本原則を確立していったのである。
 反対同盟は「二〇一五年、あらためて成田市民に三里塚の熱い思いを訴える決意」(招請状)をもって、四十七年ぶりにこの地での全国集会開催を決断したのだ。
 本集会前の午前十一時より、二期阻止全国共闘と、統一委員会の前段集会が開催された。
 冒頭日本反帝戦線から、シュプレヒコールが呼びかけられ、基調が提起された。その後、結集した統一委員会行動隊、侵略反革命と闘う障害者青年同盟、関西の仲間、首都圏労共闘、学生戦線から闘争報告と三里塚闘争をたたかいぬく決意表明がなされた。
 十二時より、反対同盟主催の本集会に先立って、リレートークが行われ、三里塚とともにたたかう支援団体・人士が相次いでたたかいへの決意を語った。リレートークで統一委員会から反帝戦線の仲間が決意を明らかにした。まず、東京高裁の3・4農地裁判控訴審の結審強行を徹底弾劾し、3・29三里塚全国集会の成功をかちとり、実力で市東さんの農地を守りぬく決意表明した。そして日米ガイドライン改定―戦争法制、改憲へと突き進む日帝―安倍政権打倒に立ち上がる。沖縄現地のたたかいに結合し、辺野古新基地建設阻止に決起する。原発再稼働阻止に決起すると力強く訴えた。
 十二時三十分より、婦人行動隊・木内敦子さんの司会によって、本集会の開催が宣言された。
 最初に事務局長の北原鉱治さんが主催者あいさつをおこなった。北原さんは四十七年ぶりの栗山公園での全国集会開催を「大変意義があり、感無量です」と述べた上で、「国策」の名の下で一貫して暴力的に強行されてきた、成田軍事空港建設の不当性を批判した。そして、戦争に向けた政治に突き進む政治を止め、日本の未来のため、空港廃港まで三里塚はたたかい抜くという、揺るぎない確信を語った。
 つづいて、動労千葉や関西新空港反対住民が登壇し、連帯のあいさつをおこなった。
 さらに、闘いの現場からの報告が行われた。沖縄・辺野古新基地建設阻止決戦のさなかにかけつけた、「市東さんの農地取り上げに反対する会」沖縄の安次富浩さんが登壇した。安次富さんは、辺野古新基地建設を実力阻止する、陸上・海上における連日の決戦状況を報告した。機動隊・海保の不当な暴力に屈することなく、沖縄人民がたたかい抜いていること。さらにこの闘いが「オール沖縄」を堅持し、安倍政権の戦争攻撃と真っ向から対決している最前線のたたかいであると熱く語り、参加者からの圧倒的な共感の拍手を得た。
 つづいて、経産省前テント広場の正清さんが登壇し、二月二十六日に強行されたテント撤去の「仮執行宣言」付き不当判決を弾劾し、圧倒的な原発再稼働反対の世論を背景に、全原発の廃炉まで闘い抜くという決意を表明した。
 さらに、地元成田市住民から市東さんの農地取り上げと、生活破壊の夜間飛行停止を求めるアピールが行われた。
 後半司会を伊藤信晴さんに交代し、「用地内」からの決意表明に、市東孝雄さんが立った。
 市東さんは、三月四日に強行された、東京高裁・小林裁判長による結審強行を「絶対に認めることはできない」と徹底弾劾した。さらに「国策」の名による政府のやり方は、三里塚、沖縄、福島とどこも同じであると述べた。
 そして「農地は私にとって、まさに命です。その命を守るためにも皆さんの力をお借りして、天神峰の地で有機農業をやっていきいます」と、力強く決意表明し、集会参加者の圧倒的な共感を得た。
 つづいて、反対同盟顧問弁護団の各氏が発言し、小林裁判長の結審強行を徹底弾劾した。そして、裁判闘争と現地実力闘争を結合して闘おうと戦闘的にアピールした。
 その後、「市東さんの農地取り上げに反対する会」や、全国農民会議、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山執行委員らが、三里塚とともに闘うアピールを行っていった。
 さらに、反対同盟萩原富夫さんが、闘争方針の提起を行った。萩原さんは第一に「第三滑走路」建設策動を絶対に許さない闘いをすすめること。第二に市東さんの農地取り上げに反対する三万人署名運動を引き続き展開し、霞が関に攻め上る闘いを進めること。第三に10・11全国総決起集会を、天神峰の萩原氏の農地で開催することを提起した。方針提起は参加者全体の拍手で確認された。
 最後に、反対同盟太郎良さんより、集会宣言が読みあげられ、団結ガンバローが呼びかけられた。全国集会を終えて、成田市街地を一周する戦闘的なデモ行進が、大量動員された公安や機動隊の弾圧体制を跳ね返し、たたかい抜かれた。デモ終了後の総括集会では、日本反帝戦線の仲間より、今春の三大決戦への決起が提起され、最後にシュプレヒコールを全体で唱和しこの日の闘争を終了した。


 

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