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     6月12日 東京

    東京高裁の控訴棄却徹底弾劾!
  
 
     農地裁判判決  市東さん「不誠実、不当な判決だ」


 

 六月十二日東京高裁で、市東さんの農地裁判が開かれ、農地明け渡しを求める控訴棄却の反動判決がうちおろされた。農民・市東さんへの死刑宣告である。われわれは、空港会社の手先となった小林裁判長を徹底弾劾する。
 前回三月四日には第四回口頭弁論が開かれ、これから本格審理に入る段階にもかかわらず、小林は結審を強行した。弁護団は忌避を申し立てており、最高裁で審理中でもあったのだ。
 しかし小林は忌避を無視して、弁護団の都合も聞かずに一方的に「一週間後に判決を出す」と通告を行ったのだ。法廷に来なくていいという姿勢だ。
 またこれまでの大法廷ではなく、傍聴席三十席の「警備法廷」を使うというのだ。週明けの月曜、反対同盟は高裁前で抗議のビラまきを行い、市東さんと弁護団は、農地取り上げ反対署名の第五次提出(五千二百八十三筆、合計二万八千三百三十七筆)と弁論再開の申し立てを行った。
 緊急闘争となった判決当日には、日比谷公園霞門に二百名が結集し、高裁に向けてデモを行った。北原事務局長が「農地の強制収用を許せば日本の将来はない。三里塚闘争は、若者、労働者の未来のために闘っている。いかなる判決であろうとも、今日から新たな闘いに入る。必ず勝たなければならない」と激を発した。
 十四時半、小林ほか二名の裁判官が法廷に現れた。弁護団が小林につめより、忌避中の判決言い渡しに抗議した。小林はへらへらした態度で、「忌避申し立ては、申し立て権の濫用とみなし、却下した。被告の訴えを却下する。訴訟費用は被告の負担とする」と反動判決を言い渡した。
 抗議の怒号をあげる弁護団、傍聴人に対し「退廷命令」を発した。法廷警備員、公安警察の権力を背景にへらへらして座っていた。やむなく廊下に出て、「農地強奪判決弾劾」「実力で闘うぞ」とシュプレヒコールをあげた。高裁門前に出て、待機していた支援者とともに、「不当判決弾劾!」のシュプレヒコールを叩きつけた。
 弁護士会館で報告会が開かれた。北原さんは「今日から新たな闘いが始まる。現地での闘いが重要だ。皆さんとともに闘いぬく」と決意を述べた。市東さんは、「早朝から集まっていただき、ありがとうございます。不誠実、不当な判決だ。仮執行はなかったが、死刑宣告と同じです。証拠調べ、証人調べもせず、よくこんな判決を書けるものだ。月曜から始まる裁判で、悪を暴いて、勝利する。最高裁でひっくり返す闘いをやっていく。皆さんとともに闘いぬく」と宣言した。
 弁護団は、「判決文は結論ありきで、一審多見谷判決を塗り固めたものだ。全く内容がない」「戦争法制の流れの中で、国策にそった判決が出された。階級の意志をはっきり表した判決だ。上告して徹底的に闘う」「こちらは、農地法の問題、憲法の問題であるとして追及した。中身のない『公共性』の一言で取り上げようとしている。道理を通していかなければならない」と語った。
 その後、弁護団への質疑がおこなわれた。「判決を急いだのはなぜか?」という質問に対して、弁護団は「安倍政権の戦争法制づくりと歩調をあわせ、月曜からの裁判(耕作権裁判)にプレッシャーを与える狙いがあるのだろう。公正な裁判をさせるために、大きな社会的運動として盛り上げていく必要がある」と答えた。
 最後に反対同盟・萩原富夫さんが「われわれの闘い、人民の怒りを恐れた判決だ。今後も千葉市街をはじめとして、署名・宣伝活動を継続する。地裁、最高裁に対して、大きく声をぶつけていく。戦争法制、市東さんの農地取り上げ、辺野古の埋め立ては同じ攻撃としてかけられている。反戦闘争である三里塚闘争に勝利し、沖縄の闘いに応えよう」と、まとめの発言を行った。
 最後に、反対同盟・伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを行った。反対同盟の呼びかけにこたえ、福島・沖縄・三里塚の団結した闘い、体を張った実力闘争をともに闘おう。



 

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