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     6月18日 千葉

    一坪共有地裁判第27回口頭弁論
  
 
     弁論更新の意見陳述  証人三名の採用かちとる


 

 六月十八日千葉地裁で、一坪共有地裁判第二十七回口頭弁論が開かれた。〇六年に県が提訴して以来足かけ十年の裁判闘争である。三十名が駆けつけ、反対同盟とともに闘った。
 今回の裁判では裁判長が松並裁判長から鹿子木裁判長に交代し、反対同盟弁護団が弁論更新の意見陳述を行った。「県は、反対同盟員の鈴木さんに対し、全面的価格賠償方式で一坪共有地を奪うために裁判を起こした。しかしこの一坪共有地は、『三里塚地区周辺に土地をもつ会』の組合財産であり、各個人が売買できるものではない。県による共有持ち分買収が会則違反であり、価格賠償による提訴自体認められない。これまで三里塚の裁判において、粗雑な裁判が繰り返されてきた。鹿子木裁判長が国策裁判をしないように要請する」「成田空港は、生活破壊、農業破壊の空港だ。未完の欠陥空港だ。空港に公共性はない。農業にこそ公共性がある。事業計画が、六十七ヘクタールから二十八ヘクタールに縮小され、破綻している」「共有物の分割は、現物分割か競売での分割をすることになっており、全面的価格賠償方式をするには特段の事情がなければならない。本件では千葉県は、『土地を造成してNAAに売る』としか言っておらず、特段の事情があるとは言えない」「県は、行政の公平の立場を捨て、不公平な態度で市東さんの土地を取り上げようとしている。成田の問題であると同時に、国民全体にかけられた問題として闘う」。
 弁護団は、証人調べの申請で、こちらの証人三名、敵性証人四名(企業庁の担当者など)を申請した。こちらの証人は、鎌倉氏、小長井氏、清水氏で、鎌倉氏には成田空港と県の事業計画の破綻性を、小長井、清水氏には『土地をもつ会』の組合性を立証してもらう予定である。県は、「証人調べは必要ない」と意見書を出した。鹿子木裁判長は合議の末、三名の証人を採用すると述べた。敵性証人の採用は保留した。九月三日清水証人、十月二十九日小長井証人、十二月十七日鎌倉証人の尋問をする日程を決め、閉廷した。
 弁護士会館において、報告会が開かれた。六月十六日に反対同盟が出した弾劾声明(高裁小林の不当判決)を読み上げ、確認した。弁護団は、「一坪共有地裁判が終わらないことに業を煮やし、鹿子木裁判長が送り込まれてきた。証人三名を採用させたことは大きな前進だ。合議となると大体悪い結果なのだが。証人尋問を準備する過程で、われわれの主張もより厳密になってくる。企業庁の実態を暴き、敵性証人を出さざるをえない状況にもっていく。県を相手に勝利を展望できる裁判だ」と述べた。最後に反対同盟の伊藤さんが、「毎月の反対同盟の地域オルグを六月二十日に行う。相川、石毛らの第三滑走路誘致を粉砕して闘う。市東さんは沖縄に行き、農地取り上げ反対、新基地反対の連帯を深める」と報告した。反対同盟の呼びかけに応え、農地死守に向け、すべての裁判を一体のものとして闘おう。


 

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