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     6月26日 千葉

    団結街道裁判第19回口頭弁論
  
 
     道に隣接する耕作地  廃道は不当と成田市を追及


 

 六月二十六日千葉地裁・廣谷章雄裁判長のもと、団結街道裁判第十九回口頭弁論が開かれた。二十名が傍聴にかけつけ、反対同盟とともに闘った。この裁判は、成田市道十余三―天神峰線(通称・団結街道)を廃止した成田市の処分の違法・無効を訴えているものである。
 それまで市東さんは、自宅から畑まで直線(五百メートル)で結ばれた団結街道を毎日通っていた。二〇一〇年三月、成田市議会で廃道の議決が強行された。三本目の誘導路を作るため、NAA(成田空港会社)に払い下げることが口実だった。反対同盟はやぐらを建てて、封鎖阻止の監視行動を行った。
 六月二十八日未明、闇討ちで封鎖が行われ、市東さんは交通量の多い危険な迂回路を強制されることになった。畑に通うのに以前の三倍の時間がかかる。第三誘導路により、市東さんの自宅が空港の中に囲い込まれ、騒音、振動、排気ガスを吹きつけられる。
 反対同盟は、市道廃止の無効と、第三誘導路の認可取り消しを求め、提訴した。この日は、第二十準備書面を提出し、市を追及した。道に隣接した耕作地があるのに廃道にしたことは前例がなく不当であること。市議会への議案提出および議決の時点で、畑へのアクセスの代替道路ができておらず、市東さんに関して道路廃止要件を満たしていなかった。よって議決は無効である、と追及した。前例のない廃道であったことは裁判長も認めた。市が八月末までに回答を行うこと、次回期日を九月八日と決め、閉廷した。
 場所を移し、報告会が開かれた。弁護団は、「廃道要件を満たしていないのに、廃道を議決してしまうなど、成田市はとてもずさんなやり方をしている。市東さんの農地裁判の証人尋問で市の担当者が『空港についてはすべてフリーパス』と言っていた。成田市は、空港に魂を売ってしまい、市民のためでなく空港のために存在している」と弾劾した。また、控訴棄却の小林不当判決をうけ上告し、八月十日までに上告理由書を提出することを報告した。
 司会の反対同盟・伊藤信晴さんは、「裁判を一つ一つ闘って、市東農地裁判に勝利していきたい。第三滑走路への反対をよびかけ、芝山の方で戸別訪問している。菱田の東部落では、『よその町に移転するより、ここで生を終えたい』と反対する人が多い。第三滑走路は粉砕できると強く感じた」と報告した。反対同盟のよびかけに応え、第三滑走路粉砕、農地強奪阻止を闘いぬこう。


 

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