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     8月21日 東京

    国分寺で総合防災訓練反対プレ集会
  
 
     小中高生の軍事訓練動員許すな


  

 八月二十一日、国分寺労政会館において、東京都・立川市合同総合防災訓練反対プレ集会が開かれた。九月一日に立川市昭和記念公園をメイン会場として、九都県市合同防災訓練が行われる。「自衛隊・米軍参加の防災訓練に反対する実行委員会」は、当日終日行動として、訓練の監視・情宣・集会・デモなどを予定している。プレ集会においては自衛官人権ホットラインの小西誠氏、『高校生をリクルートする自衛隊・自衛隊の手法を取り入れる教育行政』編集委員会の渥美昌純氏が講演した。冒頭、実行委員会から、都と立川市への交渉を重ねていること、九月一日には小中学生四百人が動員されること、木材埠頭に海自の護衛艦いずもを持ってくること、都立高校生徒が自衛隊の体験入隊をさせられ、軍事が学校の中に入り込んでくる問題などについて報告した。
 小西氏は、高校生の自衛隊体験入隊が、少年兵禁止条約に違反していることを指摘した。いまの自衛隊の状況について、パワハラ、いじめ、自殺で危機的状況だと説明した。「3・11の災害派遣以来、マスコミからの批判もなくなり、自衛隊全体が傲慢になってきた。独善的な命令を出しても平気になってきた。自衛隊にとって、災害出動は余技だとされてきた。みなスコップをもって人海戦術で行う。そういうものしか持っておらず、そういう訓練しか受けていない」。
 渥美氏は、防災訓練を利用して、自衛隊の浸透を図ろうとすることを止めたいとして、以下のように報告した。四年前、3・11のあとの防災訓練で、目黒高校の二百三十九人が「奉仕」の一環で動員された。自衛隊員がカレーを作り、生徒が配膳。自衛隊員の姿を見せ、慣れさせる。都教委からの参加要請なので、断ることが可能。二〇一〇年文京区では断った。都と自衛隊がズブズブの関係になっている。都は自衛隊の施設をとにかく使いたい、自衛隊は高校生をいいカモだと見ている。
 質疑では、戦争法制のもとで、自衛隊員が戦死した場合、補償はどうなるかという質問に、小西氏は次のように答えた。いま九千万円の賞恤金(しょうじゅつきん)を増額するだろう。徴兵制はとらないと思う。隊員が足りなくなったら、五億、十億出すようになるだろう。米国のような経済的徴兵制。自衛隊は長年、靖国合祀と天皇の名誉統帥権を要求している。コロコロ変わる首相の命令なんかで死ねない。天皇が統帥することを求めている。
 その後、荒川・墨田・山谷&足立実行委、戦争協力しない!させない!練馬アクション、都教委包囲ネット、辺野古実、争団連それぞれから連帯発言が行われ、集会を終えた。防災を利用した自衛隊の増長を許してはならない。9・1監視行動を取り組もう。



 

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