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     1月16日 東京・大阪

     日本軍「慰安婦」制度問題の解決を

     
世界連帯行動 東西で


 

 ●東京 首相官邸前抗議行動に百名結集

 年末二十八日の「日韓外相会談合意」を受け、年明け一月六日(水)には、韓国挺身隊問題対策協議会呼びかけによる世界連帯行動が、世界十三ヶ国四十一ヶ所で行なわれた。東京では「日本軍『慰安婦』問題についての日韓政府の政治的妥結に反対し、正しい解決を要求する官邸前抗議行動」が急遽呼びかけられた。一九九二年一月八日に始まり、二十四年間・千二百十二回を重ねられてきたソウル・日本大使館前での水曜デモに連なり、「12・28合意」に断固抗議する集会である。
 午後六時半、最初は少人数でスタートを切った官邸前集会に、仕事終わりで駆けつけた人々が続々と加わり、さらには「韓日『談合』を憂慮する朝鮮女性有志」呼びかけの外務省前抗議行動に参加した人々も合流。少女像の仮面をつけた人、少女像の等身大パネルを掲げた人、思いおもいのプラカードや鳴り物を手にした人など、約百名の仲間が官邸前の歩道を埋め尽くした。
 最初に首相官邸に向けて、一斉に「ウォーー!」と抗議の叫びを上げ、歌「岩のように(パウィチョロム)」を合唱。主催者からの経過報告や参加者による怒りのリレートークが続き、最後に力いっぱい抗議のシュプレヒコールが安倍政権へと叩きつけられた。「日本軍『慰安婦』制度は戦争犯罪だ!」「日本政府は法的責任を認めろ!」「お金では解決できないぞ!」「少女像の撤去を許さないぞ!」「ハルモニと手をつなごう!」「世界の仲間と手をつなごう!」短時間ではあったが、ソウルの水曜デモや、世界各地で声を上げた仲間たちと、確かにつながった瞬間だった。
 「戦後七十年」をこのような形で締めくくった安倍政権を徹底弾劾し、「最終的かつ不可逆的な解決」を撤回させ、被害者ハルモニたちと私たちの尊厳をかけて共に少女像を守り抜こう!


 ●大阪 日韓政府の拙速「妥結」反対!大阪駅前に百名

 一月六日大阪駅前において、日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークによる第百十三回水曜集会が開催され、寒空の下約百人が集まった。
 この集会は、韓国で始まった水曜デモ二十四周年を記念し、十二月二十八日に日韓政府が拙速に「妥結」した日本軍「慰安婦」問題合意内容に反対して、この問題の「解決」を求めるための、世界同時・全国各地域同時水曜デモの一環として行われた。
 冒頭一分間、昨年亡くなった「慰安婦」被害者に黙祷をささげた後、主催者から、被害者不在の日韓合意と、その後の日本政府による十億円の拠出と引き換えに少女像を撤去する要求に対する批判が述べられた。
 続いて、ソウルの日本大使館前で少女像を守るための座り込みをしている若者たちからのメッセージが読み上げられた。
 さらに、「辺野古に基地を絶対作らせない大阪行動」からのアピール、複数のスケッチブックを使って大きな紙芝居をするカードセッション、三人の若者からの発言があった。最後のシュプレヒコールでは、「日韓外相会談の政治的『妥結』を許さないぞ!」との声があげられた。


 

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