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     2月13日 

     都教委包囲ネットが集会

      卒・入学式での「日の丸・君が代」強制反対


 
 二月十三日、東京都杉並区のセシオン杉並において、都教委包囲・首都圏ネット主催による「『日の丸・君が代』強制反対! 10・23通達撤廃! 2・13総決起集会」が開催された。この集会は毎年三・四月の卒・入学式での「日の丸・君が代」強制との攻防に向けて設定されている集会である。今年は昨年の戦争法制強行成立という情勢を受けて、「安保法制と教育」というテーマが掲げられた。
 集会は冒頭、司会者による主催者挨拶によってはじめられた。「10・23通達から十三年の月日が経ちました。この間、私たち包囲ネットは都教委とたたかい続けてきました。安保法制と改憲という情勢のなかで、『日の丸・君が代』とのたたかいはますます重要になってきています。今年も反対運動を粘り強くたたかいましょう」と、本集会の位置づけと主旨を明らかにした。
 つづいて、中京大教授である大内裕和さんより「安保法制と教育」と題する講演が行われた。大内さんは戦争法案や改憲策動を鋭く批判し、安倍政権を打倒するたたかいを呼びかけていった。そのうえで、更なる反戦運動の高揚を目指すためにも、貧困問題との結合を提起していったのである。
 現在、大学生は有利子の「奨学金」制度によって莫大な借金を背負ったまま卒業し、就職後もこの借金の返済に追われるという生活を余儀なくされている。また悪質なアルバイト雇用も増加し、アルバイトであること理由に違法な就労を学生に強制している実態がある。こうした状況のなかで自らの生活を防衛するためにたたかう層と積極的に結びつき、安倍政権打倒のたたかいを目指すべきだと主張した。
 この講演を受けて、学校現場からの報告がなされた。
 「君が代」不起立をたたかい続けている義務教育制学校の教員からは、今年度もたたかう旨の決意表明がなされた。また、高校の教員からは「君が代」処分とのたたかいが報告された。そして義務制―小学校の教員からは道徳の教科化に対するたたかいが報告された。「道徳を教科化すると、『私たちの道徳を作ろう』という声が上がりますが、これは政府の思惑に乗った議論であり大変危ういと思います。そもそも、道徳は教科にできません」と批判論を展開した。
 次に共闘団体から東京都総合防災訓練反対運動の仲間が登壇した。立川市における防災訓練の模様を報告し、そこにおける地域生徒・学生の動員を批判していった。また、共謀罪反対共同行動からは、包囲ネットとの共闘関係の地平をさらに発展させ、戦争を阻止するために運動団体の課題を越えた共闘を強化することを呼びかけていった。
 これら発言をうけて、卒・入学式におけるチラシ撒きの行動提起がなされ、主催者から「安保法制下の『日の丸・君が代』強制とたたかおう」という集会決議が提起され、全体の拍手をもって確認された。そして集会は最後に、全体で「団結がんばろー」の声を挙げて終了していったのである。
 二〇一六年、たたかう教職員と連帯し「日の丸・君が代」攻防をたたかおう!


 

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