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     2・27~28 京都

     AWC第四回国際総会が開催される

       海外参加者、労組、学生、市民が反帝国際連帯について論議


 

 二月二十七日から二十八日、京都市でAWC(日米のアジア侵略支配に反対するアジアキャンペーン)主催による第四回国際総会が開催された。
 国際総会には、アメリカ(ANSWER連合・オブザーバー)、韓国(AWC韓国委員会および左派労働者会代表とアルバイト労組)、フィリピン(BAYANとミグランテ・ジャパン)、台湾(労働人権協会)、インドネシア(民衆闘争戦線と新ジャカルタ・ボランティア運動)が参加した。また、沖縄と「本土」各地から多くの人々が参加した。首都圏、東海、関西、福山、山口、九州などから、二日間で約百名の参加であった。労働組合、学生団体、市民運動団体など、さまざまな参加があった。
 なお、韓国とフィリピンの参加者は、入国時に関西空港で、まったく不当な入国妨害行為を受けた。これは、明らかに、伊勢志摩サミットを睨んでの予防弾圧であったが、参加者の断固たる抗議によって、最終的には入国を勝ち取っている。

 ●1 各国・地域の参加で国際総会かちとる

 国際総会は、第一日目で、国際事務局からの活動報告、および、各国地域報告が行われた。各国地域報告は、アメリカ、インドネシア(二団体から報告)、フィリピン(BAYANとミグランテからそれぞれ報告)、韓国(韓国報告とアルバイト労組からの二報告)、台湾から行われた。二日目で、日本報告、沖縄報告が行われ、続いて、山口大学の纐纈厚さんによる記念講演「『日米軍事同盟の新段階』~変貌する日本と安倍政治を問う」が行われた。その後、国際事務局から「我々が直面する情勢と共同行動の方針」が提起され討議された。また、四つの決議(「伊勢志摩サミットに反対する決議」、「アジア人民に敵対する安倍政権の歴史認識、および、安倍政権による元日本軍『慰安婦』への敵対を弾劾する決議」、「フィリピン人民の反帝闘争を支持する決議」、「インドネシア人民の労働争議弾圧、強制立ち退き、農地強奪に反対する決議」)が採択された。最後に、国際共同代表三名(韓国、フィリピン、日本)、国際事務局長が選出され、総会は終了した。夜には、ソリダリティーナイトが開催されている。

 ●2 海外参加者が各地で集会や行動に参加

 国際総会の翌日二十九日から三月二日の間、海外参加者が、各地の集会や行動に参加し、国際連帯の推進を誓った。京都の労働運動争議現場への訪問・交流、労組訪問、大阪労働運動交流会など。神戸や名古屋、福山、東京、京都などでは海外参加者を招いた国際連帯集会や若者集会が開催された。三月一日には、アメリカ、フィリピン、台湾、インドネシアの参加者は、岩国の愛宕山見守りの集いに参加、その後、岩国市民との交流会をもった。大阪では釜ヶ崎訪問(釜日労からレクチャー)や、水曜行動などにも参加し、さまざまな人々と交流を深めている。

 ●3 アジア太平洋地域の反帝国際共同闘争の前進を誓う

 AWCは、反帝闘争を共同でたたかうための国際的なネットワーク組織である。国際総会では、「われわれが直面する情勢の特徴と共同行動の方針」が討議され採択されている。それは、①新自由主義に反対する共同闘争・相互支援を進める②帝国主義の侵略戦争に反対し、アジア太平洋地域の平和創造を推進する③米国主導の軍事同盟に反対し、アジア太平洋地域からの米軍の総撤収をめざす闘いを推進する④核兵器と原子力発電所に反対する闘いを推進する⑤日本の歴史歪曲に反対する⑥各国地域の民衆の闘いへの相互支援を推進する、以上六領域にわたって方針化されたものだ。
 また、国際総会では、きたる五月伊勢志摩サミットに対する国際闘争宣言が発せられた。同時に、国際総会は、安倍政権の歴史改ざんや日本軍「慰安婦」制度問題に対する欺瞞的な「日韓合意」を弾劾し、アジア民衆に敵対する安倍政権に対する国際的な闘争宣言でもあった。さらに、国際総会は、安倍政権による戦争法強行成立によって自衛隊が米軍とともに世界中に軍事出動していこうとすることに対してたたかいを宣言した。そして、その出撃拠点となる辺野古新基地建設を沖縄の民衆とともに絶対に阻止するために国際的な連帯を強化することや、二〇一七年、岩国米軍基地の大強化を前に、岩国市民と連帯してたたかうこと、こうしたことが参加した各国地域共通の課題として確認された。
 アジア太平洋地域のたたかう民衆組織がともに連帯と共同の反帝闘争を進めていこうとするAWCの意義はあまりに大きい。AWC運動を支持し、ともにその発展のために一層奮闘していこう。


 

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