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     5月23日 大阪

  不当逮捕弾劾の声を大阪府警本部に叩き付ける
     

 
 
 5・19三名不当逮捕に抗議する大衆的な行動が、さる五月二十三日、大阪府警と枚方署に対して取り組まれた。大阪府警本部には逮捕された仲間の一人が勾留されていた。この日一時半すぎ、人民を威圧するようにそびえ立つ巨大な府警本部ビル前に、市民運動・労働運動をはじめさまざまな社会運動をになう人々が集まった。行動を呼びかけたのは米軍Xバンドレーダー基地反対・京都/近畿連絡会。平日昼間の行動にもかかわらず、約七十人が関西各地から結集した。今回の前代未聞の弾圧に対する関心の高さと怒りの大きさを示すものだ。
 真夏を思わせる日差しが照りつけるなか、大阪城公園を背にして抗議闘争が始まった。まず、請願書を持って府警本部に代表団が入る。抗議行動参加者はこれを拍手で送り出した。請願書は「大阪府警の市民運動への弾圧に抗議し、不当逮捕された被勾留者の即時釈放を求める」と題したもの。今回の不当逮捕・強制捜査の目的が、「G7伊勢志摩サミットを前にした予防弾圧」であり、また「米軍Xバンドレーダー基地反対運動を標的」にして「6・5京丹後現地総決起集会」の成功を妨害しようとする「事前弾圧」であることが的確に暴かれている。
 府警は多数の警察官を動員して抗議行動を止めさせようと嫌がらせをしてくる。闘争参加者はこれを全体の力ではねのけて行動を貫徹した。「大阪府警は弾圧をやめろ」「不当逮捕糾弾」などのスローガンが、何度も府警本部ビルに向かって叩きつけられる。時折、連帯労組関西生コン支部の宣伝カーが、抗議する人々の後方の道を通過しながら激励の声を掛けてくる。観光客と思われる外国人が拍手で応援してくる場面もあった。騒然となった府警本部前で、参加者からの発言が次々に行なわれた。発言に立った人たちは、今回の弾圧が関西の運動全体にかけられたものであり、運動の萎縮を狙ったものであると口々に批判した。しばらくして請願書を持って府警本部の建物に入った代表団が帰ってくる。代表団は府警の無礼な態度を強く非難した。対応した警察官は代表の名前を一人ひとり確認しておきなながら、自分のフルネームは名乗ることさえ拒否したという。
 約一時間行なわれた府警前抗議行動は、最後に、勾留されている仲間に届けとばかりの大ききなシュプレヒコールをあげて終了した。
 つづいて、大阪府枚方警察署前に場所を移し、抗議・激励行動が同様に行なわれた。ここにも仲間が勾留されている。府警と枚方署は建物正面にびっしりと警官隊を張り付けて、行動を封じ込めようとした。これにひるむことなく抗議行動参加者たちは、「仲間をすぐに返せ」「逮捕された仲間はがんばれ」などの声を上げ続けた。
 この日の一連の行動は、不当な弾圧には恐れず共同でたたかうという姿勢を警察権力に対してはっきりと示した。関西の反弾圧戦線において小さくない成果であったと言える。


 

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