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     8月5日 沖縄

   高江オスプレイパッド建設阻止!
     
         N1裏緊急集会に千人


 

 安倍政権・沖縄防衛局は、高江オスプレイパッド建設強行に向け、参議院選挙明けの七月二十二日、全国からの警察機動隊五百名(東京・千葉・神奈川・愛知・大阪・福岡)を大量動員して、「県」道七十号線を封鎖し、N1ゲート前テントと抗議車両を暴力的に撤去し、工事用車両道路の整備に着手するという暴挙を強行した。まさしく米軍政下での「銃剣とブルドーザー」による軍用地強制接収を想起させる一大反革命攻撃だ。
 防衛局は、N1ゲート前のテントと物資の撤去について「所有権を放棄した」と一方的に決めつけたが、その法的な根拠は一切語れないありさまである。そして、今度は「NI裏」地点前の抗議車両についても同様な策動が強まっている。N1とN1裏からの工事車両・資材の搬入を同時に強行しようとする動きだ。
 これまでN1裏地点は、「集落内の工事車両は通させない」と表明する東村長発言や、N1裏地点につながる新川ダム堰堤(えんてい)の十トン重量制限条件などのハードルがあった。しかし沖縄防衛局は「許可を得れば通行可能」と公言しており、恒常的長期的にわたり重量制限を超えた通行がダム堰堤に与える影響など何ら考慮しない態度だ。立木伐採でも沖縄森林管理署との事前協議も行わないまま伐採していたことが暴露糾弾されたが、肝心の林野庁は「影響は軽微」とし「始末書」だけで防衛局の既成事実を黙認したのだ。一事が万事、もはや国家権力丸出しの暴力的ファシズム的攻撃を仕掛けてきている。断じて許せぬ。
 八月五日にはこうした現地の緊迫化した状況を受け、緊急現地抗議集会が夕方六時から「N1裏」地点前で開かれた。ヘリパッドいらない住民の会、ヘリパッド建設反対現地行動連絡会、基地の県内移設に反対する県民会議の共同主催で、約千名の人々が結集した。農道片側は駐車車両が連なり、現場から二キロ離れた新川ダム駐車場も満車となり、送迎車がピストン搬送する状況だ。N1裏地点に張り付いていた警視庁機動隊警備車も「自主的」に撤退せざるをえないほど熱気が高まった。
 集会は、連日現場で陣頭指揮を執る山城博治沖縄平和運動センター議長の司会進行で進められた。赤嶺政賢衆議院議員、糸数慶子・福島瑞穂参議院議員、統一連、平和市民連、平和運動センターの代表や関西からの支援者が闘いの強化を訴えた。主催者であるヘリパッドいらない住民の会の代表は、「七月二十二日の事態では、九年間止めてきたN1ゲートがこじ開けられ悔しく悲しい思いをした。だが、やんばるの森は自生力も早い。やんばるの森を守るため、絶対に基地を造らせないために頑張る」と決意を新たにした。また住民の会を支援して日常的な活動を行ってきた現地行動連絡会の代表も、「これまでN1裏では、一人か二人で監視行動を行ってきた。こんなに集まってくれて感謝する」と感慨深い思いを表明しながら、今が踏ん張りどころだと檄をとばした。
 N1、N1裏攻防は連日続いている。辺野古でも陸上部分からの工事再開が狙われている。闘争現場の分断と警察権力による暴力的制圧がさらなる現地闘争の強化を求めている。集会では、辺野古・高江の現地行動への総力での決起を確認した。



 

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