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     3月11日 京都

   福島を忘れるな!

   
  追悼と東電抗議行動に550名
     

  
 
 あの東日本大震災と福島第一原発事故被災から六年が経過した本年の3・11、東電本店前交差点は、抗議の人波で埋め尽くされた。在特会系右翼の卑劣な集会場占拠策動を断固として跳ね返し、五百五十名を超える人々がこの行動に集まった。
 午後二時より集会が開始された。はじめに、呼びかけ団体を代表して「経産省前テントひろば」の渕上太郎氏があいさつした。氏は「政府・東電は原発政策の反省が全くなされてないまま、巧妙にふる里帰還を推し進めている。厳しい選択が強制されている、福島では放射能の話もできない社会的状況が政府や東電によって作られている。こうしたこととたたかっていかねばならない。互いに肩を組んでたたかいを継続していこう」とこの集会の意義を述べた。
 司会の呼びかけにより、参加者全員で震災・原発被害者を弔う「黙祷」を行った。その後は福島の避難者からの発言がつづいた。「六年が経っても福島の復興は進んでいない」と政府、東電の責任を追及する声が次つぎに上がった。
 「避難協同センター」の共同代表の松本徳子さんは「東電は住宅支援せよ。被ばくを強制するな!」と東電に怒りをぶつけた。
 双葉町からの避難者、亀谷幸子さんは「東電がなければこんな苦しみはなかった。3・11避難はまさに地獄だった。同じ苦しみを味合わせたくないので再稼働は絶対しないでください」と悲痛な声を上げて東電を弾劾した。
 連帯あいさつに立ったルポライターの鎌田慧さんは「被害者に事故の責任を押し付ける東電は許せない。謝れ! 正義に反する企業は潰れる」と東電本社に怒りをぶつけた。
 その後、東電への「申し入れ」行動が行なわれた。発言の合間には、歌の合唱やコールなども交え、寒さに負けず、約二時間ほどの東電弾劾行動をやり切った。
 政府は、この三月で自主避難者の住宅支援の打ち切りを強行しようとしている。そして四月からは「避難区域住民」の避難が解除され、避難者が強制帰還させられようとしている。
 「避難指示解除準備区域」の放射線量はいまだに高く、インフラ整備などもされていない。そして仕事もない。そんなところへ「帰れ」とは、まったく許しがたい暴挙だ。
 安倍政権は、福島ではまるで何事もなかったかのような嘘とペテンで問題を隠蔽(いんぺい)し続けている。内戦状態の南スーダンからの撤退を予定の行動などと嘘をつき、戦前の「教育勅語」を教育理念とする森友学園問題では、安倍は自身が一切無関係であったかのような発言を繰り返しているが、いまや誰も信じる者はいない。
 こんな政権は一刻も早く打倒しなければならない。問題を隠蔽し原発再稼働をごり押しする安倍政権を許さずたたかいぬこう! 福島を忘れるな! 全ての原発を廃炉に!


 

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