共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     12・3 福井

    大飯原発うごかすな!

          現地全国集会に五百名結集


 

 十二月三日、大飯原発がある福井県おおい町で「大飯原発うごかすな! 現地全国集会」が開催され、五百人が参加した。「原子力発電に反対する福井県民会議」と「ふるさとを守る高浜・おおいの会」「若狭の原発を考える会」の三団体が呼びかける「大飯原発うごかすな! 実行委員会」主催した。
 集会は「原発は事故の多さ、事故被害の深刻さなどから、人類の手に負える装置ではない。また、一方福島事故以降、原発が運転されていなくても全く支障がないことが実証された。去る十月十五日、大阪の関西電力本社包囲行動とデモに続いて今日、現地で集会を行っている。あらゆる手段を駆使して原発全廃を勝ち取ろう」という主催者あいさつで始まった。
 福島県大熊町町議の木幡ますみさんは、「大熊町のある地区では、除染をして百十とか二百十ベクレルと言っているが、自分が測ってみると四千ベクレル以上、役場の土壌は五万四千ベクレル以上あった。原発が事故を起こすと本当にひどいことになる。原発をなくすしかない」と、事故後の現地の状況を報告した。
 青森、志賀、東京、浜岡、四国、川内からたたかいの報告と決意表明が行われ、大飯原発差し止め裁判弁護団からの報告が続いた。
 さらに、原発が集中的に立地している若狭湾沿いの八つの自治体でそれぞれ反対運動を展開している住民団体が発言、関西各地から四団体、そして労働戦線から連帯労組関西地区生コン支部、ユニオンネットワーク・京都の代表が決意表明した。
 「大飯原発再稼働の策動を糾弾し、原発全廃を求める」集会決議を採択して集会を終え、町内をデモ行進した。家の前でデモ隊に手を振る住民たちの姿もあり、原発立地町内でも再稼働に対する不安や反対の意識は高まっている。
 関西電力は当初、三号機を来年一月、四号機を三月に再稼働しようと画策していたが、神戸製鋼所のデータ改ざん問題の影響で、再稼働はそれぞれ二ヵ月程度延期することになった。また、関西電力は十二月二十二日に、再来年に運転開始から四十年になる大飯一・二号炉を「運転延長のために国の規制基準に合わせて改修すると多額の費用がかかる」という理由で廃炉にすることを決めた。各地で粘り強く取り組まれる反対運動が、国の規制基準をより厳しいものにさせることで、運転延長を諦めさせることになったのだ。
 今後も全原発廃炉に向け、取り組みを強化しよう。


 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.