共産主義者同盟（統一委員会）

■3・4　三里塚

　　　　空港機能強化案白紙撤回！

　　　　芝山現地デモをたたかう

　
　三月四日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけによる、芝山現地デモがたたかわれた。
　このデモは、成田空港の三本目の滑走路新設と夜間・早朝の飛行時間拡大を柱とする「成田空港機能強化案」の白紙撤回を掲げて行われた。反対同盟を先頭に、労働者・学生・市民一一〇名が芝山町朝倉の野戦病院に結集した。暖かい日差しの春の訪れを感じられる天候だが、Ａ滑走路を離陸するジェット機が上空を飛び交う轟音で、話し声が聞こえない状況だ。
　十二時半ごろ、デモ出発前の打ち合わせが開始された。はじめに伊藤信晴さんが発言。伊藤さんは、三月二日に横芝光町の町議会全員協議会が開かれ、「空港機能強化案」の受け入れの可否について、地元住民の反対の声が強いため、慎重な検討が必要だとして「現段階では受け入れに合意できない」ことを佐藤晴彦町長が表明したことを報告した。
　つづいて、萩原富夫さんが発言に立った。芝山町長相川、成田市長小泉は以前から二四時間空港化や新滑走路建設を要求していた。しかし現在、横芝光町では住民の激しい反対の声で空港機能強化案の合意ができない。このような状況で国交省、成田空港会社、千葉県、関係市町が四者協議を開いて空港機能強化案を決めるなど絶対に許さないと断じた。そして、東京オリンピック開催を口実にして、先行的にＡ滑走路での夜間飛行制限時間を縮小して、朝の五時から深夜〇時三〇分まで飛行機を飛ばそうとしている。こんなことを許してはならない、「本日のデモで、空港機能強化案白紙撤回を住民に訴え、たたかいへの決起を呼びかけよう」と訴え、参加者全員が拍手でこたえた。
　午後一時すぎ、シュプレヒコールをあげながら反対同盟を先頭に、デモ行進に出発した。反対同盟の宣伝カーからは、「空港機能強化案白紙撤回」「第３滑走路阻止」「市東さんの農地を守り抜こう」と訴えた。デモ行進の最初のころは、人家の見えない山道であったが、途中から開けた景色にかわり、畑、ビニールハウス、人家、商店が目に入ってきた。上空をジェット機が飛行し、デモ行進をしていてもかなりの騒音であることが実感できる。「空港機能強化案」「第３滑走路新設」は地元住民を騒音地獄に叩き込む生活破壊にほかならない。
　五・四キロメートルのデモ行進を途中休憩をはさみながら、約二時間かけて芝山町役場前まで終始意気高くたたかいぬいた。
　闘争の最後に、市東孝雄さんが「３・８請求意異議裁判、４・１全国集会と今日からホップ・ステップ・ジャンプでたたかおう」と呼びかけ、参加者全員のシュプレヒコールでたたかいは締めくくられた。