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     3・24 山口

   上関原発を建てさせない    二千名が声あげる


 
 三月二四日、快晴の中「上関原発を建てさせない山口県民大集会~福島を忘れない さよなら上関原発~」が開催され、維新百年記念公園のビッグシェルがほぼ満席となる二〇〇〇人が集まった。集会は一部「ひびけ、つながれ」、二部「未来は若者のもの」、デモ行進の構成である。
 第一部は主催者あいさつ、基調提起、上関・祝島からの訴え、福島からのアピール、各地域からの報告、集会パフォーマンス・集会宣言採択があった。主催者あいさつでは被爆者で児童文学者でもある那須共同代表が、二三日に九州電力が玄海原発三号機を再稼働したことに触れ、「再稼働が続けば次は新増設に進む。粘り強く闘っていこう」と話された。また上関・祝島からの訴えでは上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水代表が、集会に向かうため早朝の定期船に乗った時に見た海と田ノ浦の美しさを改めて感じ、「このすばらしい環境を子孫に残さなければならない。一日も早く原発の建設計画を潰すために闘う」と発言するとともに、「山口県漁協が祝島支店の漁業補償金の配分基準を決める総会の部会を柳井で行うという。県漁協に抗議して欲しい」と訴えた。福島からのアピールでは原発事故被害者団体連絡会の大河原さき事務局長が、自主避難の住宅支援を打ち切ったことで自殺者やホームレス、生活困難者が増えたことや、福島県は二〇二〇年オリンピックには避難者ゼロを目指しているが、数の上だけでゼロにし、実際は避難者を切り捨てようとしていること、原発は安全と言っていた県が、放射能による健康被害はないと言い出していることなどをあげ、「核のない世界と未来を一緒に作っていこう」と訴えた。そして一部の最後には岩国の住民たちが壇上にあがり、「山口県には基地も原発もいりません!」と力強く宣言をした。
 二部はトーク&ライブで、木内みどりさん、津田大介さん、細美武士さんが出演した。細美さんは三十代に人気のアーティストと聞く。いつもの集会にはいない若者も細美さん見たさに参加していた。その若者たちが少しでも原発に関心を持ってくれればと思う。
 デモ行進では「上関の豊かな自然を守ろう」「上関に原発はいらない」などの声を上げた。
 会場の周辺には四〇数店のマルシェが開かれた。8・6広島青空集会から9・6山口のヒロシマデーへ連続行動実行委員会は「戦争と被ばくを許さない写真展」とキッズコーナーを設けていた。小さな子どものいる世代も安心して参加できる集会となった。
 二七日、山口県漁協祝島支店の総会の部会が開かれ漁業補償金の配分案の採決が行われた。この漁業補償金は中国電力が上関原発を建てるため上関の漁業者に払うものだ。当然、祝島漁協は受け取りを拒否し、漁業補償金は法務局に供託されていた。それを山口県内の漁協が合併した後、県漁協が回収した。その後、漁業補償金を受け取らせるためのいろいろな動きがあり、福島原発事故後は「もう原発はできんから」というデマも流れ、「受け取る」が多数となった。そのため現在は配分を決めさせないという闘いとなっている。今回の総会の部会でも配分案は否決された。
 今後も祝島の人々と共に上関原発建設に反対していきたい。


 

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