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     4・24 千葉

    第三二回第三誘導路裁判

     
   阪本裁判長の不当な訴訟指揮弾劾


  
 四月二四日、千葉地方裁判所民事第三部(阪本勝裁判長)で第三二回第三誘導路裁判が開かれた。この裁判は、反対同盟が国と成田空港会社(NAA)を相手に、成田空港の第三誘導路とB滑走路の供用差し止めを求めて争っている裁判である。
 千葉地裁は今年二月中旬より、「皆様に安心して利用していただけるよう」などとして、すべての入庁者に対する不当な所持品検査を実施してきた。そして、そのデタラメなやり方はこの日、さらにエスカレートすることになった。反対同盟と支援者たちを待ち構えるように裁判所の職員たちが総出でロビーに陣取り、警察を招き入れ、不当な検査に抗議する人々には警察と裁判所の職員がビデオ撮影さえ行ってきたのだ。そのなかで一人が「構外退去」を命じられた。裁判所と警察が一体となったこの不当で違法なふるまいに傍聴闘争に結集した仲間の怒りが爆発した。
 裁判の冒頭、反対同盟弁護団は裁判長に対して、エスカレートする傍聴妨害を批判し、人権を侵害する違法行為であることを指摘した。阪本裁判長は「自分が関知する問題ではない」「答える立場にない」などと無責任な応答を繰り返すばかりであり、弁護団の度重なる指摘にようやくしぶしぶと「意見があったことは伝える」とのみ答えた。
 この裁判において、反対同盟弁護団はB滑走路と第三誘導路の変更許可処分(供用の認可)の経緯とその責任者を明らかにするよう被告である国とNAAに求めてきた。処分が正当・適法だと主張するならば、当然にもその立証責任は被告側にあるからである。しかし、国とNAAは事務手続き要件を満たしていると主張するのみで、誰がどこでどのような根拠をもって判断したのかという具体的な内容を一切明らかにしていない。
 これに関して、阪本裁判長は、この日の裁判に先立って反対同盟弁護団に対して、「まず原告(反対同盟)がそうした要求の具体的争点との関連性を明らかにすべき」などという「事務連絡」文書を送りつけてきたのである。どのような検討を経て処分に至ったのかは被告側にしか分からないのだから、このような裁判長の言いぐさが露骨に国とNAAの肩を持つ転倒した要求であることは明らかだ。したがって、この日の裁判は、反対同盟弁護団が裁判長の転倒した要求、被告側に肩入れした不公平な態度を徹底的に批判・追及し、国とNAAに対して変更許可処分の経緯とその責任者を明らかにするよう鋭く迫るものとして展開された。
 千葉地裁の不当な訴訟指揮を弾劾し、裁判闘争の勝利に向けてさらにたたかいを強化しよう。


 

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