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     5月 沖縄

   反革命的統合四六年弾劾!
   
           現地闘争を闘う


  
 
■5・10
 
5・15平和行進全国結団式

 五月一〇日、沖縄「県」男女共同参画センターホール(てぃるる)にて5・15平和行進の 全国結団式が開催された。
 基調講演は琉球大学の高良鉄美教授が「平和憲法の意義」と題して行った。講演で高良さんは、日本国憲法は世界で初めて「基本的人権」を位置づけた憲法であり、かつ前文に表現されているように全世界に目を向けて一国内にこもっていない、これは世界大戦の責任を負う中で生まれたものであると述べた。また、日本国憲法に示された平和的生存権=欠乏と恐怖からの解放は、その理念を実現するための努力を不断に行わなければならないことを必要としており、また、一九七二年五月一五日の沖縄「本土復帰」以降も沖縄には平和憲法が実現していない事実があることなどを指摘した。最後に5・15平和行進は平和憲法を勝ち取るための闘いであるとまとめられた。
 主催挨拶として、山城博治沖縄平和運動センター議長が発言し、以降、藤本康成平和フォーラム共同代表、政党挨拶、海外ゲスト挨拶、原水禁と平和行進団のタスキ授与式と続き、最後に山城議長の音頭で団結ガンバローを行った。


 
■5・11~13
 平和行進に延べ7600人参加


 五月一一日~一三日、南部戦跡コースと中北部基地コースに分かれ、5・15平和行進が実施された(延べ七六〇〇人が参加)。
 南部戦跡コースは沖縄「県」庁前を出発し、沖縄戦での激戦地を巡るものであった。一日目は県立第二高女学徒隊の犠牲が多かった白梅の塔、ひめゆりの塔を訪れ、二日目は平和の礎前を出発し、島尻の太平洋側を北上して南風原陸軍病院壕に向かった。
 中北部基地コースではキャンプシュワブゲート前を出発し基地の島沖縄を実感する場所を巡った。一日目はキャンプハンセン(金武町)に向かい、二日目は闘いで多くの基地返還を勝ち取った読谷村役場を出発し、嘉手納基地沿いを北谷町役場に向かった。
 三日目は、両コースとも宜野湾市役所前に集結し、普天間基地を南北に分かれて包囲するコースで行進を行った。途中右翼による妨害を受けたが、敢然としたデモを貫徹した。
   (関西 労組員)


 
■5・12
 沖韓民衆連帯
 内外から多くの参加で集会開く


 沖韓民衆連帯が主催する取り組みが五月一二日午後に宜野湾セミナーハウスで行われた。当日は韓国で米軍基地・軍事基地反対運動を闘う済州島カンジョン村やソソン里、平澤(ピョンテク)などからの参加者や、京都米軍Xバンドレーダー基地反対を闘う参加者を含め、内外から多くの参加者が開場時間の前から会場を埋めた。
 まず沖縄での闘いの映像を日本と世界に届ける活動の中で作成された約二〇分の映像が上映された。続いて沖縄国際大学教員の佐藤学さんが、「沖縄から考える朝米の平和」というテーマでトランプや安倍政権の批判を展開し、特に沖縄の軍事要塞化が平和を守らないことを若者に伝える言葉を見つける努力が必要と強調した。次は伊波洋一さんだ。七〇年代ベトナム反戦闘争、八〇年代韓米軍事演習反対闘争の経験を語り、沖縄の海兵隊と空軍は朝鮮戦争のために駐留しているのだから朝米会談の結果は即沖縄にはねかえる、辺野古と世界の連帯で東アジアの平和を実現しようとの力強い発言だった。
 韓国沖縄平和行進団の代表シン・スヨンさんが星州、平澤、江汀、龍山の映像を通じて韓国の闘いを報告し、南北の対峙から平和へ、米朝平和協定への道が開かれつつあるが、駐韓米軍撤収の保証はないこと、米軍は韓国への防衛分担金増額を要求しており、脅威の対象を北から中国へと変更して居座り続けようとしていることを具体的に暴露した。THAADと闘う星州からはソン・ソヒさんが、戦争を防ぐには一国では闘えない、ともに闘える方法をともに考えようと呼びかけた。
 京都から参加した大湾さんは、レーダーは現代戦の戦略兵器の核心であること、京都市内からは三時間もかかるが月二回の地元ビラ入れを継続するとともに、まだまだ知られていない経ヶ岬Xバンドレーダー基地を知らせるため京都市内主要商店街で「街ビラ活動」をしていること、米韓合同軍事演習に反対する重要性などが訴えられ、基地は単独で運用されるのではないのだから反基地運動もいろいろな地域が手を結んで闘っていかねばならないこと、また米朝会談は紆余曲折があろうが南北民衆が団結すれば必ず道は開かれると訴えた。最後 に、密陽や月城原発反対を中心に韓国訪問をした沖本さんの報告が行われた。
 この日の取り組みのすべての報告が5・15沖縄「返還」四六年の基地の島沖縄の闘いが韓国各地の反基地運動と固く結ばれて前進していることを実感させるものであり、元気の出る集会だった。


 
■5・13 
 「5・15県民大会」に三五〇〇名
 平和行進を貫徹し辺野古決戦勝利の号砲をあげる

 沖縄反革命的統合四六年弾劾!六―七月辺野古土砂投入を阻止しよう! 安倍政権打倒!をかかげ、われわれは5・15沖縄解放闘争に断固決起した。
 五月一三日には「復帰四六年/5・15平和とくらしを守る県民大会」が宜野湾市海浜公園野外劇場で開催された。主催は、沖縄平和運動センターや平和フォーラムで構成する実行委員会である。会場には、当日朝から宜野湾市役所を起点に二コースで展開された平和行進団をはじめ市民や家族連れなど三五〇〇人余が大結集した。沖縄労共闘と統一委員会行動隊は今年も果敢に情宣活動を展開し、沖縄労働者人民に安倍政権打倒を呼び掛けた。
 三〇度を超える猛暑の下、オープニングの歌声で盛り上がった中で集会は開始された。主催者あいさつに立った山城博治沖縄平和運動センター議長は、今夏土砂投入という緊迫化した辺野古情勢を受け、辺野古新基地阻止闘争へのさらなる決起を訴えた。また、宮古・石垣・与那国(奄美)での自衛隊基地建設攻撃を許さない闘いの強化も訴えた。続いて、平和フォーラム・藤本泰成共同代表、照屋寛徳衆議院議員、糸数慶子・伊波洋一参議院議員から連帯あいさつを受け、戦争準備へ突き進む安倍政権打倒を訴えた。
 現地報告として安次富浩ヘリ基地反対協共同代表は、「軟弱地盤」「活断層」「サンゴ移植」さらに「高さ制限」と次々と現れる辺野古新基地建設計画の矛盾、隠ぺい、二重基準などを改めて糾弾し、今夏の埋め立て工事着工を阻止しようと力強く訴えた。
 また、今年も5・15平和行進に参加した韓国代表団から、コ・クォニル済州島海軍基地反対対策委員長が登壇した。彼は、「ロウソク革命によりパク政権を打倒した。今南北平和統一の情勢が高まる中、民衆の団結をさらに強めよう」と訴えた。加えて、韓国代表団とともに参加したチルボ山自由学校六年生一四名によるダンスも披露され、最後に「命どぅ宝」とメッセージを発し、会場全体を包む連帯の拍手が鳴り響いた。
 集会は、沖縄島二コース平和行進団の団長などの報告を受けた後、「米軍基地の強化・拡大反対、不平等な日米地位協定抜本改正、原発再稼働阻止、安倍政権の戦争政策、憲法改悪を許さず、アジア民衆連帯で闘い抜く」という大会宣言を満場の拍手で採択し、山城議長の団結ガンバロー三唱で閉じた。
 なお、5・15平和行進は、五月一一日から三日間、沖縄島では南部・戦跡コースと中北部・基地コースで、宮古島では一二日、石垣島では一五日に実施された。一一日の辺野古ゲート前での出発式では、稲嶺進前名護市長(オール沖縄会議共同代表)が、「祖国復帰に希望を託した時期があったが、現状はむしろ厳しい。民意を無視して強行される辺野古新基地がその象徴だ。何としても力を合わせて基地沖縄の現状を変えよう」と訴えた。五〇〇名を超える参加者がダンプ搬入阻止行動を構えたため、この三日間の資材搬入は完全に打ち砕かれ
た。


 

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