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     6月16日 佐賀

    玄海原発四号機再稼働に抗議

     事故続きの九電に怒りの声
   
     

   
 六月十六日、九州電力は玄海原発四号機の再稼働を強行した。断じて許すことはできない。
 再稼働強行に対して、佐賀県玄海原発の正面入口に近い公園で佐賀・長崎・鹿児島・大分・福岡など反原発団体・労働組合・住民など百人ほどが抗議集会を開き怒りの声を上げた。
 三月九州電力は三号機の再稼働を強行した一週間後に二次系配管の蒸気漏れという重大事故をおこし発送電を停止した。腐食によって一センチメートルの穴があいたとされたが、配管はほかに一五ヵ所あり、点検も配管をおおう外装材をはずして確認することを一二年間しておらず、また二四年間も交換もしていなかった。さらに五月に四号機も一次冷却水の循環ポンプの四台あるうちの二台でトラブルをおこしたばかりである。何が安全だ。そのうえで再稼働を強行しようというのだ。
 抗議集会では九州各地からの参加者によるリレートークが行われた。現地佐賀の住民は事故・トラブルつづきの九電を強く弾劾し玄海原発の危険性について口々に訴えた。九電社長自らが三号機の事故に「七年動かしていなかったので何か起きるとは思っていた」などと言い放ったうえ、連続して四号機の循環ポンプのトラブルをおこした安全性無視の九電を厳しく批判した。さらに要請書や申入れに回答しない九電の住民無視の姿勢に怒りをこめた発言が続いた。また別の住民は使用済みウラン燃料からプルトニウムを取り出し再び燃料として活用するプルサーマル発電の危険性を批判し、使用済みMOX燃料の保管や処理について五年で満杯になり核燃サイクルの「再処理」も破綻している中での再稼働は許されないと発言した。
 また川内原発に反対する鹿児島の住民は、現在運転中の原発を止めることを求めると同時に、安倍政権が原発をエネルギー基本計画で「重要なベースロード電源」と位置づけており、今後も増設・新規建設を許さないことを訴えた。別の住民は福島第二原発の廃炉が決まったことにふれ、福島の事故を繰り返さないことが私たちの教訓であるはずだと訴えた。そのほか各地から反原発団体・支援団体の発言が続いた。
 再稼働が強行された時間の午前一一時、参加者は「玄海原発再稼働反対」「原発廃炉」のシュプレヒコールを玄海原発にたたきつけた。九州電力による再稼働強行に対する怒りとあきらめずに闘っていこうとのまとめを受け、抗議集会を終えた。


 

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