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     7月1日 東京

    改憲・戦争の安倍政権を倒せ!

      AWC首都圏集会に五〇名

   
     

    
 七月一日、東京・千代田区のスペースたんぽぽにおいて、「平和と統一へ向かう朝鮮半島 改憲と戦争に向かう安倍政権を倒せ! 7・1AWC首都圏集会」がアジア共同行動首都圏の主催で開催された。この集会は、アジア共同行動日本連の取り組みで毎年六月に開催されているアジア共同行動日本連全国キャンペーンの一環として取り組まれた。会場には、五〇名の労働者・市民が結集した。
 午後一時半すぎ、司会のあいさつで集会が開始された。
 はじめに、主催者あいさつにアジア共同行動日本連共同代表の鴨居守さんが立った。鴨居さんは、「本日、岩国現地において米軍機の爆音に抗議する市民集会が開催されています」と紹介し、反戦・反基地を取り組む岩国、沖縄と繋がる内容の集会をかちとろうと呼びかけた。
 つづいて連帯発言が行われた。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの方が、辺野古新基地建設の状況について発言した。六月に米朝会談が行われ、戦争的危機が遠ざかりつつあるなかにも関わらず、辺野古新基地建設の工事は止まることなく八月にも埋め立ての土砂投入が開始されようとしていることをまず明らかにした。そのことに対して、七月七日、辺野古現地で二千名規模の土砂投入反対の県民大会、さらに八月には三万人規模の県民大会の開催が計画されていることを明らかにし、「本土」においても土砂投入反対の取り組みを強化しようと呼びかけた。
 つぎに、「南北首脳会談、朝米首脳会談以後の韓国情勢」と題して、AWC韓国委員会からのビデオメッセージの上映があり、つづいて韓国の青年活動家の方の講演が行われた。
 AWC韓国委員会は、「朝鮮半島は、この四月二七日に南北首脳会談を通じて板門店宣言を実現し、また六月一二日シンガポールで開かれた朝米首脳会談では、朝米の間で朝鮮半島非核化を合意した。つづいて韓米軍事演習が中断され、平和の雰囲気がつくられています」と語り、しかし「どのような素晴らしい合意でも、それは履行されなくてはならず、それが守られないとすれば無用の長物になることを、私たちは国際関係で確認してきた。南北、朝米間の平和的合意が守られるためには、南北の労働者と東アジアの労働者民衆、全世界の民衆が、この合意が守られるよう、平和が定着できるよう、見守り、監視し、権力者、支配者に圧力をかけて行かなければならない」と訴えた。
 つづいて、韓国の青年活動家の方は、パワーポイントを使って、韓国の情勢を報告した。数百万を超えるろうそくの灯で韓国全土をおおった「ろうそく集会」は朴槿恵政権を退陣に追い込んだ。つぎに登場した文在寅政権は二〇二〇年までに最低賃金一万ウォン時代を開くとと約束したが、二〇一八年年頭からその約束はどこかへ消えてしまった。文在寅政権は朴槿恵も実現できなかった、最低賃金削減など労働法改悪を人々をだましながら実現していると断じた。さらに文在寅政権は、THAADミサイルシステムの配備撤回を後景化し、維持へと転換しようとしていることや、原発建設の維持、原発の輸出など、韓国労働者民衆のTHAADミサイル配備撤回、反原発の要求をことごとく反故にしようとしていると弾劾した。
 「ろうそく集会」の成果は、単に「政権交替」に帰結されてはならない。重要なのは、市民の力で広場を開いたということ。現在「ろうそく集会」の限界を越えるための運動を韓国の青年活動家は開始していると、力強く語った。
 休憩をはさんで、「日米の軍事大国化と改憲」と題した、纐纈厚さん(山口大学名誉教授・明治大学特任教授)の講演が行われた。纐纈さんは、安保関連法が成立して以降、自衛隊の組織再編の動きが顕在化していることを明らかにした。例えば「防衛省設置法」第一二条改正は、制服組(武官)と背広組(文官)との権限の平等化を図るものとしておこなわれた。
 陸上自衛隊は、「専守防衛」という観点から五方面隊に分けられていたが、陸上自衛隊が総力を挙げて自在に海外展開できる部隊として編成するために、陸上総隊を創設(旧軍の参謀本部に匹敵する)など、自衛隊を戦争する軍隊に改変することが改憲よりも先行的に行われていることを明らかにした。
 韓国情勢の報告と纐纈さんの講演に対して、会場の参加者から活発に質疑・意見が出された。
 集会の最後に、アジア共同行動首都圏より行動提起が行われ、参加者の拍手で確認された。



 

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