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     7月7日 沖縄

    辺野古ゲート前で県民集会

   
辺野古土砂投入阻止! 二〇〇〇人余の結集で決意固める
   
     

   
 「ジュゴン・サンゴを守れ! 土砂投入を許さない! 辺野古新基地建設断念を求める県民集会」(主催・辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議)が、毎月第一土曜日に設定されている「県民大行動」の九回目と合わせて、七月七日辺野古ゲート前で開催された。
 台風七号通過後、八号接近という合間の久々の晴天の中、作業ゲート前ではいつものように早朝より座り込みが展開され、実際この日は車輌搬入の動きをストップさせた。早朝集会には、「本土」での講演会のため本集会に参加できない稲嶺進前名護市長(オール沖縄会議共同代表)も駆けつけ挨拶をおこなった。
 お昼一二時の時報とともに仲宗根悟県議の司会で「県民集会」は開始された。参加者は二〇〇〇名を超え、テント内外はもとより国道両側は多くの参加者であふれかえった。冒頭、五日に亡くなり当日告別式が行われる故福地曠昭(ひろあき)氏(享年八七)=沖縄人権協会理事長(元沖教組委員長、元沖縄原水禁理事長)の冥福を祈り黙祷が行われた。
 集会では主催者を代表して、四月ゲート前抗議行動で機動隊による暴力的な排除で鎖骨や肋骨を折る重傷を負ったオール沖縄会議共同代表の高里鈴代さんが元気に復帰宣言をおこなった。つづいて翁長雄志知事のメッセージが代読された。その中で翁長知事は、「体調の面で心配をかけているが、手術も成功し治療を行いながら、公務を着実にこなして県民の負託に応えたい」「政府は事前協議を無視し工事を強行している。県は環境保全措置等の確認ができないと再三行政指導を行っている」「軟弱地盤が判明したが、検討の結果も県に一切示されていない」「政府は県の求めに向き合わず八月一七日に埋立て土砂を投入するとしている。民意を無視したもので、容認できない」「多くの県民の関心事である『撤回』について、その思いは私にしっかりと届いている。『辺野古に新基地を造らせない』との私の決意は微塵も揺らぐことはない。環境保全措置などに看過できない事態となれば躊躇なく必ず撤回を決断する」との決意を改めて披露し、参加者はこれに満場の拍手で応えた。
 翁長知事の決意を受け、照屋寛徳・赤嶺政賢・玉城デニー衆議院議員、糸数慶子・伊波洋一参議院議員ら顧問団国会議員の挨拶を受けた。さらに、米国でのジュゴン訴訟差し戻し審理結審(六月二八日)を受け、ジュゴン訴訟団の真喜志好一さん、吉川秀樹さんから報告を受けた。また、平和市民連絡会の北上田毅さんから軟弱地盤についての解説もあった。
 そして、「①土砂を投入して希少なサンゴ類、ジュゴンやウミガメが生息する海草藻場を破壊させない。②沖縄高専、久辺中学校・久辺小学校、久辺郵便局、集落等は、米国の安全基準(滑走路の周囲二二八六メートルの範囲の高さが標高五五・七メートル)である高さ制限を超えている。児童生徒と住民の生命と財産をないがしろにさせない。③大浦湾側には活断層の疑いが、その付近の海底は超軟弱地盤である。辺野古新基地の立地条件を見直し、建設計画の白紙撤回を求める」を柱とする集会アピール文を採択した。
 集会は最後に、八月一一日「県民大会」そして八月連続行動への大結集を確認し、翁長知事を支え日本の民主主義を守るため、豊かな生物多様性を誇る辺野古・大浦湾の美ら海に新たな基地を造らせない決意として、団結ガンバローを三唱して終了した。


 

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