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■7月9日 千葉 第14回新やぐら裁判 弁護団、土地売買契約の黒塗り箇所の全面開示求める 七月九日、第一四回新やぐら裁判が千葉地裁民事第二部(内田博久裁判長)において行われた。 この裁判は、反対同盟が所有している看板、やぐらなど四点の「収去」と、その底地の「明け渡し」を求めて、成田空港会社(NAA)が反対同盟を提訴してきた裁判である。強制収用を目論むNAAにとって、これら物件と底地の明け渡しは、農地法裁判―請求異議裁判、耕作権裁判と連動した重要な裁判となっている。 反対弁護団は、同盟所有の看板、やぐらの四点は表現の自由にあたり、成田空港がいかに危険な空港かを知らせていると述べた。最近も市東さん宅隣のB滑走路において、貨物便の周辺家屋すれすれの超低空離陸によって警報機線が切断されるという重大な事故が起きたばかりだ。周辺住民に対する日常的な人権侵害、生活破壊が日々行われているのである。 また、弁護団は当時の空港公団と地主岩沢氏との売買契約がなされた当時は五戸の家屋が残っていたこと、不在地主または小作人の同意なしの土地売買は農地法六条違反であるとし、岩沢氏との売買契約書の黒塗り箇所の全面開示を求めた。これに対して空港会社代理人の和田は、「開示するのは適当ではない」と逃げ回っていたが、さすがの裁判長も理由を問いただし、次回文書で回答をすることとなった。 裁判後の報告集会では、弁護団から請求異議裁判について、高瀬裁判長と折衝を行った結果、九月二七日に最終弁論を行うことが明らかにされた。最高裁から送り込まれた高瀬裁判長は七月一七日を最終弁論にしたかったが、弁護団による粘り強い闘いによって、もう一期日弁論が行われることとなった。 決戦本部長の太郎良さんからは、前日の七月八日に行われた樫の木まつりの成功が報告され、請求異議裁判・傍聴闘争へのさらなる結集、さらに一〇月全国集会を強制執行攻撃と闘う決戦として闘うことが呼びかけられた。 裁判闘争は最終局面に入っている。強制収用といかに闘っていくかが今まさに問われているのだ。裁判闘争への結集はもとより、現地闘争に全力で結集し、全党的な闘いで強制収用を跳ね返す陣形をさらに作り出していこう。 |
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