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     8月3日 千葉

    三里塚・第三誘導路裁判

    不当な訴訟指揮に怒りの声


    
 第三三回第三誘導路裁判が八月三日、千葉地方裁判所民事第三部(阪本勝裁判長)で開催された。この裁判は三里塚芝山連合空港反対同盟が、国と成田空港会社(NAA)を相手取り、B滑走路と第三誘導路の供用差し止めを求めてたたかっているものである。その訴えに示されるように、この裁判はいわば成田空港の運用を全面的に問うものになっている。
 この日は陪席裁判官の交代にともなう更新意見陳述が行われた。反対同盟弁護団は、成田空港が初めから地元住民を無視して建設が強行されてきたものであり、今日においても神奈川県の厚木基地の一〇倍以上と言われる言語に絶する深刻な騒音問題を引き起こしていること、B滑走路や第三誘導路の建設・運用は、市東さんの営農を絞め殺そうとするものであり、これに対する反撃としてこの裁判がたたかわれていることを明らかにした。
 国とNAAはこの裁判で、「市東さんは自由意志で天神峰に住んでいるのだから、騒音被害を受けない権利はなく、騒音を受忍すべきだ」などと、まったく許しがたい主張を行っている。また、阪本裁判長は国やNAAの肩を露骨に持ち、どのようなプロセスを経てB滑走路や第三誘導路の建設が認可されたのかについて、反対同盟の側にその特定を求めるという転倒した要求を行っている。だが、訴えられている行政訴訟において、行政がその処分の妥当性を主張するのならば、その説明責任が行政側にあることは明らかだ。国とNAAの恥ずべき主張、裁判長の不当な訴訟指揮に傍聴席から怒りの声がとんだ。弁護団と傍聴闘争に参加した仲間はまた、継続されている裁判所への入館時の身体検査・所持品検査を弾劾した。
 この裁判の直前の七月三一日、B滑走路に着陸したエア・カナダ機が建設中の誘導路に誤進入し、長時間にわたって立ち往生するという事故が発生した。この誘導路は市東さん宅に向かってまっすぐ伸びており、誘導路の全部が舗装されていなかったために、飛行機は途中で止まったが、あわや大惨事となるところであった。またしても成田空港の危険きわまりない運用が暴露されたのであり、B滑走路と第三誘導路の供用差し止めを求める反対同盟の主張の正当性が明らかになったのである。
 反対同盟のたたかいを支え、すべての裁判闘争に勝利しよう。市東さんの農地を守り抜こう。


 

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