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     8月6日 広島

    被爆73年

    青空式典に多くの被爆二世が結集


    
 被爆七三年目の八月六日、広島の平和公園には世界中から多くの人々が集まっている。
 私たち8・6青空式典から9・6「山口のヒロシマデーへ!」連続行動実行委員会は、八時三〇分より原爆ドームの隣で被爆二世の会の旗を立てて「戦争とヒバクを許さない写真展~命を脅かすもの~」の準備に取り掛かった。今年も英語・韓国語・中国語訳を付けているので、多くの外国人も写真に見入っている。
 青空式典が始まる前に、全国被爆二世団体連絡協議会事務局の方や北海道、京都、広島、石川などの被爆二世の方が立ち寄られ、連帯の挨拶をくださった。
 一〇時三〇分、被爆三世の司会により、青空式典が始まった。まず原爆死没者に黙祷し、被爆二世の会の基調報告に移る。
 基調では、まず南北首脳会談と米朝首脳会談が成功し、朝鮮半島の平和と非核化の大きな流れが作り出されていることを評価し、イージス・アショアの配備計画(山口県萩市むつみ演習場、秋田県新屋演習場)に見られる日本の戦争策動とアメリカの米軍岩国基地の大強化や核兵器の小型化による核兵器の使用策動を許さず、日本やアメリカから原発を含めた核を廃絶し世界中から核兵器廃絶と平和を実現しようと訴えた。
 次に、被爆二世集団訴訟を支持し、核の被害が世代を越えて続いていくことを世界に知らせ、核兵器廃絶の力にしようと訴えた。そして、新規立地としてある中国電力の上関原発計画を許さず、すべての原発の再稼動、輸出を許さないために闘うことを確認した。また、福島第一原発事故の収束作業に従事し白血病になった原発被曝労働者のあらかぶ裁判を支援し、原発被曝労働者の国家補償に基づく援護を勝ち取ろうと訴えた。さらに、原発事故によるすべての避難者の援護を実現し、被曝の強制を許さないと訴えた。
 最後に、二〇一三年以来韓国の青年を始めとする韓国民衆と連帯する青空同時行動になっているこの青空式典を成功させようと訴えた。
 続いて、AWC韓国委員会と青年緑ネットワーク及び青年政治共同体「ノモ」、全国被爆二世団体連絡協議会からのメッセージを読み上げた。
 続いて、あじあんさんが三曲歌った。歌の合間に、戦争体験者が戦時中食べる物が無かったという話をした時に、聞いていた子どもから「なんでコンビニに買いに行かなかったの?」という質問が出たと話をされ、次の世代に戦争や原爆の実相をどう伝えていくのかが大きな課題だと話されたのが、心に残った。
 各団体・個人からの発言では、まずAWC日本連が日米政府と独占資本は、アジアを侵略し、アジア人民の間で、差別と分断、排外主義を煽っていること、これを許さず、アジア人民と連帯して、反戦平和、基地撤去、すべての核兵器・原発をなくす運動を進めていく、と発言された。
 次に、教員をしている大阪の被爆二世が、被爆二世として君が代を歌うことはできないので処分を恐れず君が代不起立闘争をしていると報告され、闘いの歌を披露された。
 続いて、厚生労働省交渉に参加した神奈川の被爆二世が、厚労省は四〇年前と全く変わらず、被爆二世への遺伝的影響を認めようとしていないことや、被爆二世が福島の事故被害者と繋がることを政府は恐れていることなどを話された。その上で、政府の都合の良いように東京オリンピックを福島の事故は終わったという宣伝の場にさせてはならないと話された。
 福岡の仲間が、今年出された政府の第五次エネルギー基本計画において安倍政権が小型の原子力発電を目論んでいることを徹底批判した。また、沖縄民衆に連帯して沖縄の辺野古新基地建設に断固反対すると訴えた。
 関西の仲間は、福井県の若狭でアメーバーデモを継続して行っていることを報告し、参加者が少人数に思えても、全国の同じような活動をしている仲間がつながれば大きな力になると話された。そして近年、大きな災害がよく起きるが政府が迅速に対応しないため、被害が大きくなっている。昔の戦争とは形を変えた災害戦争ともいうべき事態が起きていると訴えた。
 その他、市民連合@やまぐちや連帯労組・やまぐち、やまぐち障害者解放センター、憲法を活かす市民の会・やまぐちが発言した。
 最後に、みんなでシュプレヒコールをして集会を終えた。

                     (被爆二世の会 会員より)


 

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