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     9月27日 千葉

   市東さんの農地を守り抜こう

   
千葉地裁にむけデモ行進  請求異議裁判署名を提出


       
 「市東さんの農地を守り抜くぞ」、千葉市中央公園にシュプレヒコールが響きわたる。
 九月二七日、最終弁論となる請求異議裁判に全国から一三五名の労働者人民が結集した。
 正午過ぎ、千葉市中央公園において請求異議裁判に向けた、集会・デモが闘われた。 太郎良さんの司会で集会が開始され、反対同盟事務局から萩原富夫さんが「みなさんとともに、勝利までたたかっていきたい」とあいさつがおこなわれた。そして結集した労働組合、市民団体からつぎつぎと連帯あいさつがおこなわれた。
 つづいて支援団体からの決意表明で発言に立った統一委員会の同志は、「弁護団と市東さんは、法廷において、三里塚闘争の正当性を徹頭徹尾明らかにし、強制執行―農地強奪を目論む空港会社と千葉地裁を追い詰めている」と裁判闘争が勝利的に闘われていることを明らかにし、「本日の請求異議裁判を闘い抜き、10・14三里塚全国集会に結集する」と決意を表明した。そして安倍政権が、改憲攻撃を強めていることに対して、全国で改憲阻止、反戦・反基地の闘いを推し進めよう。そのような闘いとしてアジア共同行動が進めている一一月韓国労働者大会への参加、一一月岩国行動の成功に向けてこれらを支持・支援していくことを明らかにした。
 集会の最後に参加者全員でシュプレヒコールをあげ、いよいよデモ行進だ。市東さんをはじめとした反対同盟がデモの先頭に立ち、千葉市内を意気高くデモ行進。千葉地裁にさしかかると、シュプレヒコールを轟かせ圧倒的なデモを貫徹した。
 デモ行進の後、署名提出行動がおこなわれた。この日までに集まった第五次分の署名が四八〇三筆。トータルで一八四四六筆。四分冊の署名簿を高瀬順久裁判長に突きつけた。そして、午後二時からの裁判へと臨んでいった。


 ■請求異議裁判第九回  裁判所を圧倒する最終意見陳述

 三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんの農地の強制執行を阻止するために約二年近くにわたって展開されてきた請求異議裁判が、いよいよ大詰めを迎えている。九月二七日の第九回裁判は、原告である市東さんらが最終意見陳述として、農地を守ることの正義性と国・空港会社による農地強奪攻撃の不当性を全面的に明らかにする場となった。
 裁判冒頭、市東さんが本人陳述を行った。市東さんは「あくまで天神峰で農業を続けていく」とその決意を明らかにし、「これまでも誇りを持って農業をやってきた。畑は私の人生、私の生きがいであり、絶対に動かない。農地を取り上げるなら、それは私にとって死刑宣告と同じだ。強制執行を認めないという判決を強く求める」と訴えた。
 さらに補佐人として、内藤光博(憲法学)さんが、空港会社が狙う農地の強制執行は憲法が保障する営農権および生存権的財産権を侵害し、権利らん用のすべての類型に相当する過酷執行であり、決して許されてはならないと主張した。同じく、石原健二(農業経済学)さんは、戦後の農業政策の歴史に触れつつ、市東さんらが取り組んでいる産直運動、有機無農薬農法の社会的意義を語り、それが成田空港の建設・拡張のような「計画なき開発」のために犠牲されてはならないと訴えた。
 これらを受けて弁護団がその体系的・包括的な最終意見陳述を提起した。強制執行には緊急性・必要性がないこと、市東さんのみならず、産直運動とその消費者の生活を破壊するものであること、空港会社はかつて「あらゆる意味において強制的手段はとらない」と述べており、強制執行は社会的信義に反すること、にもかかわらず空港会社が強制執行という手段をもって執拗に市東さんの農地を取り上げようとしていることは、一九七一年の大木よねさんに対する強制代執行と同じくたたかう者へのみせしめであることなどを全面的に提起し、あらゆる論点において強制執行は許されないことを明らかにした。
 裁判は判決日を一二月二〇日に指定して終了した。
 四時間に及ぶ陳述は裁判所を圧倒した。そのことが裁判後の報告集会を勝利感に溢れる熱気のこもったものにした。市東さんは「二年間の裁判で国と空港会社を圧倒的に追い詰めた。しかし、これで終わりではない。確信を持ち一日でも長く天神峰で農業をやっていく」と力強くその決意を表明した。反対同盟事務局の萩原富夫さんは10・14全国集会への結集を呼びかけた。
 一二月二〇日の判決日に向けていよいよ情勢は緊迫していく。反対同盟の呼びかけに応え、10・14全国集会を大きく成功させ、市東さんの農地を守り抜くためにたたかおう。


 

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