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■9月29日 東京 集会・デモの権利を抑圧するな 新宿区の公園使用制限に反撃 九月二九日、新宿において「デモの公園使用制限を許すな! 集会・デモは憲法が保障する『表現の自由』だ! 9・29新宿デモ&集会」が「集会・デモくらい自由にやらせろ! 実行委員会」主催によって開かれた。われわれは、AWC首都圏の仲間と共に闘った。 現在、都議会では小池知事が東京オリンピックに絡めたヘイト対策を口実に「公共施設使用規制条例(東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念実現のための条例)」を提案している。人権尊重を盾にヘイト対策を口実にはしているが、その実は集会・デモなどの政治活動を公共施設からたたき出すことを狙った条例である。そもそも、関東大震災時の朝鮮人犠牲者に慰霊文を出すことを拒否した小池に人権などを語る資格はない。ヘイトを煽ってきたのが小池都知事に他ならないからだ。 すでに都内では公園規制の動きが顕在化している。八月一日に新宿区はデモで使用する公園を一か所に限定してきている。これまで反戦集会でよく使用されていた柏木公園はデモによる使用が禁止された。さらに、渋谷区ではデモ出発できる公園はない。その他にもデモに対する公園規制の動きは豊島区、港区、千代田区、中央区等で広がっている。 この日、こうした動きに反撃するために都内各地域から労働者・学生・市民が新宿駅頭―アルタ前に結集しデモを闘った。デモ前に各団体から発言がなされた。AWC首都圏の仲間は世界的にデモは人民の当然の権利として認められ、警察その他による許可などを必要とする国は少数でしかないこと、人民の政治活動を国際連帯の立場から断固防衛することなどをこの日の闘いの決意として明らかにしていった。 そして新宿区役所周辺で断固としたデモが行われた。途中、新宿区役所までデモ隊はしばし立ち止まり、「デモくらい自由にやらせろ! 表現の自由の侵害は許さないぞ! 」という抗議のシュプレヒコールをあげた。 このデモの後に日本キリスト教会館において集会が持たれた。一橋大学教授の鵜飼哲さんが講演を行った。鵜飼さんは「オリンピックに抗して『基本的人権』を獲得するために」と題するレジメを用意して講演した。そこでは、そもそもオリンピックがナショナリズムの高揚のために組織された歴史をもつこと、さらにはこうした流れが来年の天皇代替わりとセットにされた政治としてあることなどを明らかにしていった。 東京都による「公共施設使用規制」を許すな! その先取りとしてもある新宿区などによるデモを口実とした公園使用制限を撤回しろ! 天皇替わり攻撃と断固闘いぬこう! |
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